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第41回プリンセスカップ

好スタートから逃げ切り重賞初制覇
  地元人気馬をしりぞけ北海道ワンツー

グランダム・ジャパン2歳シーズンの第3戦・プリンセスカップは、同シリーズに加わった2012年から北海道が7勝、岩手が4勝、浦和が1勝。また過去2年は北海道勢が3着までを独占しており層の厚さを示している。今年は北海道から6頭、川崎から1頭、迎え撃つ岩手勢は5頭が揃った。

今年、地元の期待を背負ったのはセイクリスティーナで単勝2.0倍と1番人気の支持を受けた。重賞3連勝中で世代トップレベルの実力馬。気性の強い部分があるそうで、今回のパドックでもシャドウロールとパシュファイヤーを装着しなんとか落ち着きを保っていた。

2番人気はフェアリーライズで3.4倍、トリップスが5.2倍、トリスティが9.7倍と北海道勢が続いた。

ゲートが開くと、大外枠のトリップスが抜群のスタートですんなり先手を取った。セイクリスティーナが2番手でぴったりマーク。外目3番手に川崎のサラサチャレンジがつけ、その直後にトリスティやフォーエバートライが続いた。スタートがあまり良くなかったフェアリーライズは最後方を追走した。

軽快に逃げるトリップスは絶好の手応えで3~4コーナーを回り、それを目掛けて後続勢の騎手の腕もさかんに動き始めた。しかしトリップスは止まらなかった。直線に入るとさらに差を広げ4馬身差で鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。

2着は、後方から徐々に進出し直線は良い末脚を見せたフェアリーライズで北海道勢のワンツーフィニッシュ。セイクリスティーナは伸びを欠き2馬身差の3着に敗れた。

デビュー6戦目で見事重賞初制覇を飾ったトリップス。スタートセンスの良さは新馬戦から発揮していて今回も目を見張るようなロケットスタートだった。「先生からは行けるようなら行ってほしいし、もし内から主張する馬がいるようなら被らない位置で2、3番手でも良いという指示だったのですごく乗りやすい状況でしたね」と初コンビの高松亮騎手。また、陣営としては1200メートルでも長いという印象だったそうだが、「初コースで少し物見をしていてハミが抜けてる部分があったので、逆に力みすぎずコンタクトが取りやすかったです。距離に関しては、初めての馬場というのが今日はプラスになったと思います」(高松騎手)と初もの尽くしを味方にしたようだ。陣営も能力を買っている馬だけに今後どのようなローテーションを選択していくのか注目したいところ。この後は、グランダム・ジャパンを狙って年内にもう1戦使うか、休ませて来年に備えるかオーナーと相談するとのことだ。

2着フェアリーライズの阿部龍騎手は「ゲートがスムーズではなかったので、初距離でしたし急がせなくてもいいかなと。リズム良く自分のペースでスーッと上がっていけたので、体がしっかりしてくればもっと走れると思います」と振り返った。

3着セイクリスティーナの山本聡哉騎手は敗因をつかみかねた様子だった。「いつものキレが全然なかったですね。あんなにスムーズだったのに……。レースになるとすごく真面目な馬なんですが気難しさが出てしまったのか。初めての盛岡ダートが影響したのか。難しいですね……」と語った。

取材・文秋田奈津子

写真佐藤到(いちかんぽ)

Comment

高松亮騎手

騎乗経験のある落合騎手に聞いたり、前のレースを見た印象だと競られると力みやすい馬のようだったので折り合いに気を付けたいと考えていました。とても良いスタートを切ってくれたのですんなり逃げられました。すごく反応が良かったのですが最後の直線は長かったですね。祈るように追っていました。

小野望調教師

大外でも2番手は取れるだろうと思っていましたが想像以上にいいスタートだったので「よし!」と思いました。ストレスがかかっていない走りだったので4コーナーではこのまま逃げ切れるなと見ていました。新馬戦でこれは本当に力がありそうだと感じた馬です。今日は良い勝ち方をしてくれましたね。