余裕の逃げ切りで7馬身差
圧倒的なスピードで連勝
近年の高知競馬では2歳戦から印象的なレースぶりで注目される馬が毎年のように出てくるが、今年は新馬戦からネットなどでも話題となる馬が現れた。ほとんど持ったままで2着に2秒8の大差をつけ圧勝したエンドレステイル。1300メートル(稍重)1分23秒9は、2歳新馬戦としては破格の勝ちタイムだった。そしてキャリア2戦目での重賞挑戦。パドックでは、雨上がりの太陽に照らされピカピカに輝く栗毛の馬体を披露し、単勝1.2倍の断然人気に支持された。
そして同じ打越勇児厩舎所属でデビューから逃げ切り2連勝のサンフラワームーンが2番人気。果たして、スタートのタイミングはサンフラワームーンのほうが早いように見えたが、エンドレステイルは仕掛けずともハナを切った。サンフラワームーンは控えて2番手、クスダマ、キッサキが併走して3番手を追走した。
エンドレステイルのスピードはずば抜けていて、向正面に入ると隊列は早くも縦長。追いかけたサンフラワームーンは3コーナーで後退。代わって2番手に上がったクスダマの永森大智騎手が懸命に追うが、その差は詰まらず。井上瑛太騎手に軽く促されたエンドレステイルは気持ちよさそうに4コーナーを回る。
直線を向いて井上騎手がようやく追い出したが、それでもムチを使うことはない。ビジョンをちらりと見て後続との差を確かめると最後は流すような感じで、左手を上げ勝利をアピールしてのゴール。2着クスダマは7馬身差。縦長の後方2番手を追走していたバリジグリーが直線鋭く伸びて1馬身差の3着に入った。
デビューから4戦連続2着のあと、JRA認定の潮菊特別を制してここに臨んだクスダマは、同じ1400メートルで走破タイムを1秒8も詰めたものの完敗。「この馬自身は力をつけています。距離は伸びたほうがいいと思います」と永森騎手。勝ったエンドレステイルの強さが際立った。
最下位入線となったサンフラワームーンの宮川実騎手は、「枠順が(エンドレステイルと)逆だったら逃げていたかもしれないけど、馬が行こうとしたところを抑えたので自分のリズムで行けなくて、メンタル的にしんどくなりました」とのこと。好スタートを切ったものの、人気馬と同厩舎ゆえ難しい競馬になったようだ。
期待に違わぬスピードで圧倒したエンドレステイル。「(サンフラワームーンとは)キャリアの差でゲートは若干遅れたんですけど、(宮川)実さんが(レース前に)『勝ちに行く気持ちで行け』と言ってくれたので、行かせていただきました」と言う井上騎手は、このレースを含めこの日4勝を挙げる活躍で今年91勝。デビュー6年目で高知リーディング3位に躍進。初の年間100勝も見えてきた。
毎年のように全国区の活躍馬を送り出す打越調教師は次走について、「状態が整えば兵庫ジュニアグランプリもありますが、オーナーサイドも大事に使いたいとのことで、一番の目標は金の鞍賞になると思います」とのこと。若く勢いのある鞍上とともに、さらなる大舞台での活躍が期待される。
取材・文斎藤修
写真桂伸也(いちかんぽ)
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打越勇児調教師
前半ハミを噛んだぶん、終いに脚が上がらなければいいなと見ていましたが、4コーナーではもう勝ったかなと思いました。枠順的にも逃げ切りになるだろうなと。牝馬ですし、今後はテンションがどうかですね。かかっていくタイプなので、距離はあまり長いより短いほうがいいのかなと思います。








井上瑛太騎手
新馬戦で強い勝ち方をして1番人気に支持されることはわかっていたので、ゴールした瞬間はほっとしました。少しカッとなる部分もあって、道中かかっていたぶん、直線では少しスピードが落ちましたけど、大きく止まった感じはなかった。とにかく勝たないと、という気持ちが強かったです。