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第3回ネクストスター名古屋

同厩舎一騎打ちはハナ差決着
  距離延長で重賞連勝目指す

今年の名古屋における2歳馬戦は、6月6日の新馬戦から始まった。例年8月に行われていた準重賞の若駒盃が11月に移ったことにより、9月上旬から3鞍行われたJRA認定競走・セレクトゴールドが、ネクストスター名古屋に向けての主な前哨戦となった。それぞれの勝ち馬のうち第1戦のサンテオレンジと、第2戦のナゴヤバシリはその後休養に入り不在。9月下旬に門別から転入し第3戦を勝ったミモザノキセツが、この日の主役と目された。

これに対して地元デビュー馬は、セレクトゴールドを3戦全て使われ健闘したニドネや、最初の新馬戦を勝ったあとも奮戦を続けたゴールドレターのほか、9月に遅めのデビューを果たした後、前走特別戦を勝って臨むアルティメイタムが加わるなど、それぞれの歩みの中で当レースを迎えた。

スタート後なにがなんでも先手と主張する馬はおらず、外目の枠から1番人気のミモザノキセツが「レースの前から決めていた」(望月洵輝騎手)という逃げの手に出ようとする。その過程で、横に広がる馬の並びが縦の隊列へと変わっていく最中、内側にいた何頭かが進路を主張しきれず後退。結果的に最後追い上げたマンデーロウリュウの細川智史騎手は戦後、このシーンを指し「あれがなければ面白い勝負になっていたかも。もったいなかった」と振り返った。

前半は平均的だったレースの流れは、向正面から各馬にとって厳しさを加えた。ペースが上がり、多くの馬たちの脚勢が鈍る中、逃げるミモザノキセツは3コーナーからリードを取り始める。ただ1頭これを追いかけたのが、先団の直後につけ「3~4コーナーで反応があった」(塚本征吾騎手)というアルティメイタム。直線入口では2番手まで上がり、更に前を追う。

一方ミモザノキセツは、「最後の直線では馬が遊んでいた」(望月騎手)ため速度が鈍り、急激にリードを失っていく。ゴールでは、今津博之厩舎の2頭、そして望月と塚本の、今名古屋を引っ張る若きふたりのトップ騎手による接戦。写真判定の結果、ミモザノキセツがハナ差、アルティメイタムの追撃を凌ぎきっていた。

アルティメイタムは2番人気に推されていたものの、状態的には「まだ馬が緩く、自信があるとは言えなかった」(今津調教師)という状況だった。塚本騎手は「前回の状態だったらチャンスはあったかもしれない。良くなる余地は全然ある」と悔しさを滲ませつつ、先々への期待感も口にした。

3着マンデーロウリュウは、勝ち馬よりも早期に門別から転入し、前走後1カ月半じっくり調整され力を養ってきた。宇都英樹調教師は「2着とは5馬身差。(序盤の不利がなくても)3着だったと思う」と結果を受容した上で、「次は笠松(11月19日ラブミーチャン記念)に行きたい」と、健闘した馬の次の活躍へと思いを巡らせていた。

ミモザノキセツは勝利こそ得たものの、「今回はしっかり仕上げて行ったが、(前走よりも)走りは良くなかった」と今津調教師が振り返るように、気性面で課題も残した。名古屋転入当初から見られたという、馬が遊んでしまい走りに集中しない面が解消し、能力をフルに発揮できるよう成長していけるかどうかが大きなテーマ。「それでも勝てたように能力はある。次は1700メートルを試したい」と話し、次走の目標としてゴールドウィング賞(12月10日名古屋)を掲げた。同レースには、今回休養中で出走しなかった有力馬だけでなく、ネクストスター笠松で強い勝ち方をしたヨサリが参戦する可能性もあり、東海地区2歳馬戦線の戦況は予断を許さない。

取材・文坂田博昭

写真岡田友貴(いちかんぽ)

Comment

望月洵輝騎手

最後、際どかったのですが、なんとか残ってくれて良かったです。(転入初戦では、門別での)新馬戦の内容が良く期待していたのですが、終い少し遊ぶような面がありました。今日もその面が出なければと思っていましたが、やはり子供っぽいところが出てしまうので、そこが伸びしろかなと思っています。

今津博之調教師

転入初戦は予定通り軽い仕上げで臨んだのですが、今回ある程度仕上げて行ったら逆に気性面が良くない方に出ました。能力はあるのにそれを出し切っておらず、仕上げに関して考えるところが色々あります。素質だけで勝った感じです。やはり力がある馬だと改めてわかり、勝てたことにはホッとしています。