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第12回ラブミーチャン記念

逃げ馬マークし余裕の差し切り
  大晦日の頂上決戦に夢つなぐ

ラブミーチャン記念は、2014年にプリンセス特別から名称を変更して実施されている。笠松競馬から全国区の存在となったラブミーチャンは昨年8月31日にこの世を去ったが、その姿は11月5日に笠松町役場の敷地内に彫像となって復活。今年もここから飛躍を目指す2歳牝馬が10頭集まった。

単勝1番人気(2.1倍)に推されたのは、兵庫のココキュンキュン。9月18日の園田プリンセスカップ、10月12日に金沢シンデレラカップを制し、重賞3連勝を狙って乗り込んできた。

北海道からは3頭が遠征し、盛岡のプリンセスカップで2着に入ったフェアリーライズが最上位の2番人気(3.1倍)。同レースで4着だったウィルラウスは5番人気で、エーデルワイス賞JpnIIIで5着に入ったミスティライズは4番人気。

今開催の笠松競馬は砂が深く、この日も差し馬の台頭が目立ち、逃げ先行で2連勝の3番人気リマンシテ(兵庫)にとっては厳しい展開が予想された。

先手を取ったのはフェアリーライズだった。直後につけたのはココキュンキュン。リマンシテは3番手で、ウィルラウスなど外枠の3頭が追走し、内枠の4頭が続く形になった。

この日の傾向として、前を行く2頭は展開的に不利といえたが、前半800メートルの53秒4は遅い流れ。2番手を進んだココキュンキュンの山本咲希到騎手にとって、前を行くフェアリーライズは分かりやすい目標といえた。

3コーナー手前では、笠松のラブリーボニータがインコースから、愛知のマンデーロウリュウが外から一発を狙って進出を開始。2頭の間に入ったリマンシテも鴨宮祥行騎手の手が動いて差を詰めにかかった。

しかし前を行く2頭を脅かすまでには至らず。直線残り100メートルを切ったところでココキュンキュンが先頭に立ち、逃げ切りを狙ったフェアリーライズに2馬身差をつけて勝利。ゴール後はその勢いのまま馬場をもう1周し、ゴール地点に戻ってきたところで山本騎手は観客からの声援に応えた。

ココキュンキュンは、グランダム・ジャパン2歳シーズンで10ポイントを加算。これで30ポイントとなりトップのリュウノフライト(北海道)に並んだ。次走予定は大晦日の東京2歳優駿牝馬。2歳シーズン優勝に向けて負けられない一戦を制した長南和宏調教師は、肩の荷がひとつ降りたという様子だった。

対して、2頭を送り込んだ角川秀樹調教師(北海道)は仕方ないという表情。「フェアリーライズはスローペースにしすぎた気がしますね。でもそれだと後ろの馬が有利になるか」と思案顔。もう1頭のミスティライズ(6着)は、前走からマイナス21キロだった馬体重に関しては「問題なかったと思います」と話し、(2走前の)園田プリンセスカップに続いての最内枠に敗因を求めた。

1馬身半差の3着はリマンシテ。鴨宮騎手は「出遅れたのが痛かったです。でも勝った馬に対しては力負けではないという感触はありました」と、今後に向けての手ごたえを得たようだった。

取材・文浅野靖典

写真岡田友貴(いちかんぽ)

Comment

山本咲希到騎手

装鞍所では前走の金沢より落ち着いた雰囲気で、道中も2番手で何の心配をすることもなく進められました。早めに先頭に立つことだけはしたくなかったのですが、確実に交わしてくれる手ごたえがありました。ここを勝って年末の頂上決戦に行きたいと考えていたので、無事に結果を出せてよかったです。

長南和宏調教師

ここで1600メートルを経験して東京2歳優駿牝馬という予定だったので、勝ってくれてよかったです。ただ気性的に難しいタイプで、大晦日まで緩めずに進めるほうがいいかなと考えています。中間に園田のレースを挟むか自主能検にするかは検討しますが、行ける脚はあるので大井でも先行できると思います。