一騎打ちを制し佐賀の頂点に
飛田騎手は中島記念初制覇
今年佐賀競馬で行われた古馬による交流重賞は、九州産グランプリ以外の7競走を他地区・JRAに勝利される厳しい結果に終わった。佐賀所属馬限定戦では、5月から7月にかけビキニボーイが佐賀スプリングカップ(1800メートル)、佐賀王冠賞(2000メートル)、吉野ヶ里記念(1400メートル)と3連勝し主役に躍り出た。
中島記念は、ファン投票1位で選出されたビキニボーイが単勝1.7倍の1番人気。昨年の3歳二冠馬で、北海道4戦を経て10月に佐賀へ復帰したウルトラノホシ(ファン投票3位)が3.1倍、11月に佐賀転入初戦の韓国岳特別を勝利したアウトドライブ(記者選抜)が5.4倍と続き、3強ムード。
また、九州大賞典1着のコスモファルネーゼ、同2着ダノンターキッシュや、佐賀皐月賞、九州優駿栄城賞を制した3歳二冠馬ムーンオブザエース、戦国模様だった短距離路線から佐賀オータムスプリント(1400メートル)を勝ったテイエムフォンテなど、各路線の上位馬が出走。暮れの総決算にふさわしいメンバーが揃った。
当日はJRA有馬記念GIの発売もあり、入場人員は13590人。中島記念の時間帯は陽が落ちて冷え込んできたものの、風がなく穏やかなコンディションで、多くの観客が見守る中でスタートを迎えた。
好スタートを切ったのはテイエムフォンテだが、レディオガガとマイネルサハラが交わして2頭のハナ争い。フェブキラナが3番手と、短距離路線を使われてきた馬が前の集団を形成していったが、アウトドライブが最初の直線で位置を上げ3番手へ。
ビキニボーイは先行集団から離れた中団を進み、外をウルトラノホシが並走、コスモファルネーゼはその後ろでマークした。
向正面に入るとアウトドライブが早くも先頭をうかがう勢いで、ウルトラノホシも向正面中ほどから進出を開始し、3コーナーからは一騎打ちの様相。馬体を接してのたたき合いは、最後に1馬身1/4抜け出したアウトドライブに軍配が上がった。
2着ウルトラノホシから8馬身差でビキニボーイ、5馬身差でコスモファルネーゼ、半馬身差でムーンオブザエースと、3~5着はこの年の中長距離重賞の勝ち馬が入線した。
アウトドライブはJRAのダート1700~1800メートルで計3勝を挙げ、11月に佐賀へ転入。初戦の韓国岳特別で2番手から抜け出しウルトラノホシを相手に勝利。続く前走の由布岳賞では中団を進み4着だったが、「折り合いを重視させすぎました」(池田忠好調教師)と、反省を活かし初戦同様の積極策を取り、佐賀3戦目で一気に頂点へ駆けあがった。
鞍上の飛田愛斗騎手は中島記念初勝利。この日はファン投票で出場騎手が決まるSAGAジョッキーズセレクションや、最終レースも勝利。2025年は、佐賀156勝(他、金沢1勝)を挙げリーディング2位で締めくくった。
取材・文上妻輝行
写真桂伸也(いちかんぽ)
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池田忠好調教師
初戦の1カ月前ぐらいに入って来た時のいい状態をキープできました。2戦目は折り合い重視で行きましたが、ジリジリとした脚なので、強気(の位置取り)で行かないと。今日は理想通りの展開でした。馬の状態を見ながら、佐賀記念も視野に入れていきます。







飛田愛斗騎手
馬格が大きい馬なので、内で揉まれる競馬はしたくありませんでした。ペースもスタートから流れてましたし、楽に位置取りは付けれたので、いい所にいるなとは思っていました。俊敏な脚は使えるタイプではないので、後ろから来る強い馬たちを見ながらの競馬でした。