園田競馬場のゴール側にある飲食店街で存在感がある雰囲気を出しているのが「園田屋」さん。競馬場の名前を屋号にしている店は、日本の競馬場としては東の「水沢食堂」と並ぶ双璧といえます。
今回はそこでお昼ごはん。5名で入ったので、まずはおでん5種類を2個ずつでお願いしましょう。
園田屋さんといえば、店先でおでんを煮ているのが名物のひとつ。以前は真冬でも半袖でしたが、今は袖こそ五分丈でも全体的に薄着ですね!
私がこの店に入ったのはおそらく10回以上。ちなみに一緒に入った園田初心者の女子3名は、
「入ってみたい気持ちはあっても、なんか入りにくかったんですよ」
という感じだったそうで、誘導してくれてありがとうと感謝されてしまいました。
たしかに店内は外から丸見えでも、外が明るい影響で中が薄暗く見えるから「ちょっとコワい」という感覚になるのかも。自分に置き換えても、知らない場所の知らない食堂は、たとえ店内がにぎわっていても入るには勇気が必要だものねえ。
でもハードルを越えてしまえば気持ちはラク。さっそく日本酒やらハイボールやらを注文して、あっさり慣れたようでした(私はお茶で……)。
この店はメニューがたくさんあって、主力のおでんはもちろん、寿司、多彩なドンブリものも中心選手。個人的には「ツマミ」ではなく「食事」をしたかったので、親子丼(700円)を注文しました。
ほかの4人は呑みモード。すると日本酒が注がれたコップに「競友会」の文字がありました。これは相当に年季が入っているんでしょうねえ。“グラス”ではなく“コップ”と呼ぶのがふさわしいと思える貫禄です。
名物のおでんは安定のおいしさで、関東民のみなさんは満足している様子。飲み物のお代わりも注文していたので、次からは躊躇しないで入れることでしょう。
そして私が注文した親子丼も到着。やや「つゆだく」なのは以前に食べたときと同じで、これも関西っぽいといえるのかも。このちょうどいい塩加減が、長年の歴史を感じさせてくれます。
店内の雰囲気も私が最初に入ったときとほとんど不変。競馬場の看板を背負う「園田屋」さんの歴史が、これからも末永く続いていくことを願いたいと思います。







浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。