直線差し切り重賞4勝目
昨年3着の雪辱を果たす
船橋1800メートルで争われた4歳以上牝馬によるクイーン賞JpnIII。
単勝10倍以下はJRAの4頭。重賞3勝馬テンカジョウの2.1倍を筆頭に、重賞1勝を含めデビューからオール連対のメモリアカフェ、前走の名古屋大賞典JpnIIIで重賞初Vを飾ったアピーリングルック、重賞4勝ライオットガールが続いた。
対する地方馬は重賞連勝中のホーリーグレイル、マリーンカップJpnIIIを制したプラウドフレールら南関東の9頭。
トップハンデ57キロを背負ったテンカジョウが人気に応えて、実力の高さを見せつけた。
最近はゲートの出があまり良くなかったが、この日は、地方競馬では認められているゲートでの尾持ちをしたことも功を奏し、五分のスタートを切った。コンビを組んだ松山弘平騎手は「しっかり出てくれました。それまでのレースを見ると、外差しの傾向だったので、内よりも外を意識して乗りました」と振り返る。
船橋のプラウドフレールがハナを切り、メモリアカフェ、アピーリングルック、大井移籍初戦のマーブルマウンテン、ライオットガールが続き、テンカジョウは外め8番手を追走した。
3コーナー手前でメモリアカフェが先頭に立つと、テンカジョウは4番手へ。4コーナー手前から一気に追い出しを図ると、メンバー最速となる上がり3ハロン38秒7の脚でねじ伏せた。
松山騎手は「ペースが上がったところでも、自分のリズムを崩さずに我慢してくれて、最後にいい脚を使ってくれました。自分の動きたいタイミングで動いて差し切ってくれて、とても強かったと思います」と愛馬をたたえた。
前走のチャンピオンズカップGIは優勝馬ダブルハートボンドから1秒0差の7着。初めて3着以内を外したが、強力な牡馬たちを相手に力は示していた。牝馬同士のここは、負けられないというプライドも感じさせた。レース直後の段階では次走は未定ということだったが、この路線の主役として、悲願のJBCレディスクラシックJpnI獲りを目指してほしいと思う。
末脚を伸ばしたマーブルマウンテンが2馬身半差の2着で、1馬身半差の3着にメモリアカフェが粘り込んだ。
マーブルマウンテンには岩手の山本聡哉騎手が騎乗。「今日の馬場は外が有利だったので、ちょっと外すぎるかなとは感じていましたが、思い切って乗りました。力があるところは見せられたと思うし、これからが楽しみですね」とコメント。JRAで3勝を挙げ、南関東ではB1格付。重賞初挑戦で人気薄の7番人気だったが、移籍初戦からすばらしいパフォーマンスを見せた。今後も注目していきたい。
取材・文高橋華代子
写真宮原政典(いちかんぽ)、NAR
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岡田稲男調教師
強かったですね。去年も状態は良かったですが、落鉄していて、この重い馬場ではハンデになりました。それでも3着にきてくれたので、実力、能力は高いなと思っていました。今日は(ゲートで)尾っぽを後方で支える感じで試してみて、中でガタガタしていましたが、それでも出は良かったです。









松山弘平騎手
57キロでも反応は良かったですし、斤量はあまり気にしていませんでした。それよりも、しっかりゲートを出てほしいなと思っていて、厩舎がうまく練習をしてくれました。最近は強いテンカジョウを見せることができませんでしたが、今日はしっかり勝つことができてうれしいです。