web furlong ウエブハロン

地方競馬のオンライン情報誌ウェブハロンPresented by National Association of Racing

Copyright(C) 1998-NAR.All Rights Reserved.

第53回佐賀記念JpnIII

3コーナー先頭から圧倒
  地方初参戦で重賞初制覇

2024年のダート競走の体系整備により、川崎記念JpnIステップの位置付けとなった佐賀記念JpnIII。昨年の勝ち馬メイショウフンジン(JRA)はその後、ダイオライト記念JpnII(3着)、川崎記念JpnI(5着)と進んだ。

今年のJRAはダートグレード勝ちのあるメイショウフンジン、カズタンジャー、デルマソトガケの3頭に加え、カゼノランナー、ヘリオスの5頭。

地方他地区は24年のサマーチャンピオンJpnIIIなど佐賀への遠征で3勝のアラジンバローズ(兵庫)、昨年無敗で兵庫3歳三冠を制したオケマル(兵庫)、23年に高知3歳三冠を達成し昨年は2度の韓国遠征を経験したユメノホノオ(高知)と興味深い3頭だったが、単勝ではカズタンジャー(1.8倍)、カゼノランナー(3.0倍)、デルマソトガケ(7.2倍)と、近走成績の良いJRA3頭に人気が集中する形となった。

先週末の寒波も抜け、日中は快晴。陽が落ちてからも気温はあまり下がらず、この時期としては温暖なコンディションで発走時刻を迎えた。

外から好ダッシュを見せたカゼノランナーだったが、メイショウフンジンが押して行ってハナを奪った。カゼノランナー、デルマソトガケが続き、スタートで行き脚がつかなかったカズタンジャーが1周目の直線では4番手へ。向正面でユメノホノオとオケマルがやや離れて追走した。

3コーナーでカゼノランナーが先頭に立つと、楽に後続との差を広げて独走態勢に入り、最後は6馬身突き放す圧勝。メイショウフンジンは交わされた後も粘り、最後にもうひと伸び。このレースには3年連続の出走で24年の3着、昨年の1着に続く2着となった。

ユメノホノオもメイショウフンジンを追って伸びたが1馬身差の3着。1番人気に推されたカズタンジャーは、直線入口で2番手だったがそこから伸びず4着。以下、デルマソトガケが昨年と同じ5着。兵庫勢はオケマルが6着、アラジンバローズが7着。4頭出走の佐賀勢はビキニボーイが勝ち馬から2秒7差で8着が最先着だった。

カゼノランナーはオープン入り2走目だった前走ポルックスステークス(JRA中山)を勝っての参戦で重賞初勝利。地方遠征は初だったが、これまでと同様の先行力を発揮しての快勝だった。

「以前は疲れやすいところがありましたが、年齢を重ねる毎にどんどん体質も良くなってきています」(木戸克征調教助手)とのことで、重賞路線での飛躍が期待されるところ。

佐賀記念JpnIIIはJRAの上位独占が続いていたが、昨年のシンメデージー(高知・2着)、今年と地方馬が続けて3着以内。流れが変わってきているのはダート競走の体系整備の影響だろうか。ユメノホノオとオケマルは今回がダートグレード初出走。経験を積んで上位を目指す。

取材・文上妻輝行

写真桂伸也(いちかんぽ)

Comment

西村淳也騎手

未勝利戦で乗って勝たせていただいたんですけど、その時からいいものを持っているなと思っていました。そこから成長して本当に良くなっていると思いましたし、今日の雰囲気もすごく良かったですね。今日も楽々勝てましたし、この後はジーワンなど、活躍して欲しいです。

木戸克征調教助手

放牧から帰ってきた時に馬体が成長していて、追いきりとかすごく動くようになっていて、前走後も疲れなくとてもいい状態で出せて強い競馬をしてくれました。馬が自然と行ける形になっているので、佐賀の小回りにも合うだろうということでこのレースを選択しましたが、期待以上の走りでした。