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第3回ネクストスター西日本

早め先頭から重賞連勝
  人気2頭の明暗分かれる

14時頃の高知競馬場は晴れていて、馬場整備車両の後ろには砂煙が高々と舞い上がっていた。しかし15時頃から雨が降りはじめ、16時35分発走の第1レースは稍重。その後も雨は降り続き、第3レースの終了後に馬場状態が重に変更。雨のなか、ネクストスター西日本の出走馬がパドックに登場してきた。

兵庫(園田・姫路)、佐賀、高知で1年ごとに場所を変えて実施されるこの重賞は、第1回が園田、第2回が佐賀で、いずれも高知所属馬が勝利。高知が舞台となる今回は、佐賀から2頭、兵庫から1頭が参戦してきた。

なかでもファンの注目は、地元での前哨戦となる土佐春花賞の上位2頭に集中。単勝1番人気はそこで2着だったエンドレステイルで1.5倍、1着だったカツテナイオイシサは2.9倍という一騎打ちムードの数字になった。

エンドレステイルは過去3戦ですべて先手を主張。4カ月半ぶりだった前走は重馬場でも逃げ粘れなかったが、休み明け2戦目なら押し切れるはず、というファンの想像どおりに鞍上の吉原寛人騎手もスタートから飛ばしていった。しかしエンドレステイルは3コーナーあたりから手応えが怪しくなり、最後は10着にまで沈んでしまった。

逆にカツテナイオイシサは4番手を追走して、3コーナーあたりからスパートを開始して4コーナーで先頭に。最後の直線に入ったところで勝利濃厚という脚に見えた。しかし兵庫のバウヴォーグが猛追。それでもカツテナイオイシサはクビ差だけリードを守り切って、重賞連勝を飾った。

その結果に、勝った岡村卓弥騎手が「勝つことができてホッとしています」と話したのは本音だろう。惜しくも2着だった笹田知宏騎手は「園田に来てから3列目より後ろでレースをしたのが初めてで、道中で馬が戸惑っていたぶん、エンジンのかかりが遅くなりました。こういう競馬ができたのは収穫でしたが、勝ちたかったなあ」と話した。

2着から3馬身差の3着は、単勝91.7倍(8番人気)のジョウショーボビー。赤岡修次騎手は「コーナーでもたつくと言われていたのですが、やっぱりもたついてしまいました。ゲートにも課題がありますが、でも走る馬ですよ」とコメント。パドックから気合を見せていた状態のよさも、好走の要因になったのかもしれない。

クスダマが4着で、高知勢は雑賀正光厩舎の3頭が1、3、4着。5着には佐賀のミッジーチャンプが離れた後方から食い込んできた。その結果に真島元徳調教師は「まだまだヤンチャ。真剣に走っていない」と苦笑い。それでも九州優駿栄城賞に向けて、期待が高まる結果になったといえるだろう。

雨のためスタンド内で実施された表彰式では、岡村騎手が「僕の騎手人生において、カツテナイほどの馬」と話してファンの笑いを取っていた。馬主の内田玄祥さんは、重賞連勝で黒船賞JpnIIIに挑むオタマジャクシを所有するなど、今の勢いには目をみはるものがある。ちなみにカツテナイオイシサの父ヴァンセンヌの代表産駒は、同じオーナーで中山グランドジャンプJGIを連覇したイロゴトシだ。

取材・文浅野靖典

写真桂伸也(いちかんぽ)

Comment

岡村卓弥騎手

一所懸命に走る馬で、最後までいい手応えがありました。ただ、先頭に立つのがちょっと早かったかもしれませんね。最後はいっぱいいっぱいで、それでもなんとか粘ってくれました。これから先に出走する3歳の重賞は全部獲るくらいの気持ちで頑張っていきたいです。

佐藤健二厩務員

道中は出たなりの位置で、という感じでしたが、雨が降って重馬場になったので逃げ切られるかもと思いながら見ていました。でもやっぱり走る馬ですね。とてもまじめで、状態も前走のときと変わらずに順調。また重賞を勝ててよかったです。これから先の楽しみのほうが大きいと思います。