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第25回ル・プランタン賞

人気2頭の一騎打ち制す
  地元重賞負けなし6連勝

ル・プランタン賞はグランダム・ジャパン(GDJ)3歳シーズン第2戦だが、第1戦の桜花賞(浦和)からの参戦は無く、出走全馬(佐賀8、川崎1、高知1)がシリーズ初戦。

佐賀勢では地元重賞5連勝中で、前走はJRA阪神のチューリップ賞GIIに挑戦したサキドリトッケンが断然の大将格で、単勝1.2倍。他地区勢では北海道所属時に重賞で2度の2着とエーデルワイス賞JpnIII(門別)5着のミスティライズ(川崎)が4.3倍に推され、単勝1けた台のオッズはこの2頭のみ。前日までの雨の影響で馬場状態は不良だったが、朝から快晴に恵まれ、春の陽気に包まれた中でスタートを迎えた。

横一線の綺麗なスタートから大外のマジックアロマがハナを切り、ミコニスが2番手。少し離れてミスティライズが3番手に付けると、サキドリトッケンはその直後でマークする形に。

向正面後半でサキドリトッケンが仕掛けていき、3~4コーナーではミスティライズと2番手で併走する形となった。直線でサキドリトッケンが先頭に立つが、ミスティライズも伸び返して首の上げ下げとなり、最後にサキドリトッケンがもうひと伸びしてクビ差先着。逃げたマジックアロマは両馬の争いから2馬身差の3着に粘り込んだ。道中でサキドリトッケンの1つ後ろでレースを進めていたトサノデイジー(高知)は直線伸びきれず4着で、上位4頭は単勝人気順での入線だった。

サキドリトッケンの吉原寛人騎手は「抜いたら(行くのを)止めてしまいましたが、迫られたらもう一回頑張ってくれました」と語った。一方、ミスティライズの野畑凌騎手は「3コーナーで遊んで、サキドリトッケンに先に出られてからハミを取り出したので対応できませんでしたが、伸びしろは感じますし、次に同じ条件で戦ったら負ける気はしないですね」とレースを振り返った。

4つの佐賀2歳重賞を完全制覇したサキドリトッケンは明け3歳初戦の花吹雪賞も勝利し、チューリップ賞GIIへ挑戦。スタートでやや出遅れて11着だったが、終盤は追い上げて勝ち馬からコンマ6秒差と存在感を見せた内容だった。これまではパドック周回中にテンションが上がり、装鞍所へ引き上げて待機するところがあったが、前走や今回はまだイレコミは見せるものの以前よりは落ち着いて周回しており、遠征を経験して精神的な成長を見せていた。

GDJ3歳シーズンの順位は、サキドリトッケンが自地区1着10ポイントを獲得し1位タイ。ミスティライズが他地区2着9ポイントで3位。サキドリトッケンは佐賀皐月賞、九州優駿栄城賞の地元路線へ向かう予定。ミスティライズは「東京プリンセス賞が目標だが、水沢(留守杯日高賞)も考慮している」とのこと。両馬ともに成長過程で、先々の交流重賞での再戦もありそうで、その日が楽しみになる好勝負だった。

取材・文上妻輝行

写真桂伸也(いちかんぽ)

Comment

吉原寛人騎手

あんまりペースが速くならなそうだったので、スタートだけは気を付けて出すようにして、位置だけは取りたいなと思っていました。いつもはもうちょっと後ろでゆっくり行くのですが、多分上がり勝負になると思い、目標の馬をマークしながらの(前目での)競馬にしました。

真島元徳調教師

チューリップ賞ではあんまり真剣には走ってなかったみたいで、回復が早かったですね。最後は詰め寄られましたが力負けではありません。攻め馬のときもそうですが交わしたらそれ以上行こうとしなくなるので、(本気を出すには)前に馬を置くしかないですね。