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第10回佐賀ヴィーナスカップ

鞍上の気迫に応え接戦制す
  意欲の遠征で重賞初制覇

佐賀ヴィーナスカップはグランダム・ジャパン(GDJ)古馬春シーズンの第6戦で、全7戦のシリーズで最後の地方限定戦(全国交流)。遠征馬5頭(大井1、兵庫3、高知1)全馬と、地元のソイジャガーにシリーズ参戦歴があり、最終戦のエンプレス杯JpnII(5月13日、川崎)へ向けてポイントの上積みを狙う重要な一戦となる。

第3戦のレジーナディンヴェルノ賞(高知)を含め重賞通算4勝のローリエフレイバー(大井)が実績最上位で、単勝2.5倍の1番人気。2.8倍と差のない2番人気には若草賞土古記念(名古屋)2着のスマートアンバー(兵庫)が推され、以下、レジーナディンヴェルノ賞2着サノノエスポ(高知)6.6倍、ソイジャガー7.6倍と、4頭が単勝1けた台だった。

この日は朝から雨模様で、重馬場でスタート。佐賀ヴィーナスカップの第6レースから不良の発表となったが、雨は降りやんで発走時刻を迎えた。

スタート直後はヴィーリヤ(兵庫)、サノノエスポ、ソイジャガーの先行争いとなったが、1周目の直線に入るころにはソイジャガーがハナを確保。出遅れぎみのスタートだったローリエフレイバーが2番手まで上がってきて、サノノエスポ、スマートアンバーの4頭が先団を形成。向正面に入るとサノノエスポが内からソイジャガーに馬体を併せに行く一方で、3コーナー手前でローリエフレイバーは位置取りが下がっていった。

直線を向いてサノノエスポが先頭に立ち、鞍上の塚本征吾騎手が左手で首を押して気迫の伸びを見せ、最後はヴィーリヤの急追をクビ差抑えて重賞初勝利。

ソイジャガーは先頭を奪われた後も石川慎将騎手の懸命の追いに応え、最後にもうひと伸び見せて3着を確保。以下キミノハート、スマートアンバーと続き、勝ち馬から5着まではコンマ4秒差の大接戦となった。1番人気ローリエフレイバーは11着だったが『勝つか大敗か』というタイプだけに力負けという訳ではないだろう。

勝ったサノノエスポはJRA3勝クラスから昨年11月に高知へ転入。レジーナディンヴェルノ賞2着、若草賞土古記念4着とGDJ古馬春シーズンで上位進出。今回の勝利で15ポイント獲得し、計26ポイントとして表彰対象となる地方馬で2位へ浮上。同1位のマーブルマウンテン(大井、40ポイント)とはまだ差があるが、最終戦のエクストラポイントを考慮すれば逆転も可能な位置に付けた。

佐賀最先着のソイジャガーは、ブルーリボンマイル(笠松)5着、若草賞土古記念8着と遠征2戦を経験。両レースでは後方からの競馬だったが、今回は逃げを打って遠征馬と渡り合う堂々のレース振り。管理する真島二也調教師は「地元で力を見せられて、このメンバーで着差なしの結果でよく頑張ってくれました」と健闘をねぎらっていた。体調が良ければ佐賀スプリングカップ(5月10日)が目標とのこと。地元戦で力を付け、再度の他場挑戦もありそうだ。

取材・文上妻輝行

写真桂伸也(いちかんぽ)

Comment

目迫大輔調教師

2戦連続の遠征でしたが、状態が上がってきていたのでそのへんはあまり心配していなかったです。戦法はジョッキーにお任せしていましたが、最後はドキドキしました。今後の予定は白紙ですが、(GDJの)タイトルに挑戦したいという思いはありますね。