注目の初対決は3馬身差
3歳頂上決戦で復活果たす
ファンが待ちわびていた初対決だった。レジェンドバローズvsセイクリスティーナ。しかも舞台は岩手3歳の最高峰・東北優駿。未知の水沢2000メートルでどちらに軍配が上がるのか。
2頭の足跡を振り返ってみたい。レジェンドバローズは昨年7月6日、盛岡ダート1000メートル戦でデビュー。スケール大きく逃げ切りを決めて2着に10馬身差。続く2戦目は4馬身差、3戦目の重賞・ビギナーズカップは7馬身差で圧勝して3戦3勝。早くも世代ナンバー1の評価を受けていた。
しかし好事魔多し。ネクストスター盛岡を前にして脚部不安が発生。戦列離脱を余儀なくされたが、思った以上に回復が早く東日本交流・ダイヤモンドカップで復帰。果敢に先手を主張したものの、久々の実戦がこたえて直線一杯5着に沈んだが、陣営の表情は明るかった。「想定以上に頑張ってくれた。これで東北優駿でやれる手ごたえをつかんだ」と菅原勲調教師。
一方、セイクリスティーナは昨年5月25日、同じく盛岡ダート1000メートル・新馬戦に臨んだが、出遅れがこたえて6馬身差2着。ゲート内で落ち着かない課題を抱えての船出だった。しかし2戦目から圧巻の4連勝。芝重賞で2連勝を飾ると牡馬らを相手にダート重賞・若駒賞を6馬身差で圧勝。さらに寒菊賞も制し、2歳時は8戦5勝。岩手2歳最優秀馬および最優秀牝馬に選出された。
今季もあやめ賞、地方全国交流・留守杯日高賞と牝馬重賞2連勝を飾り、直後に佐々木由則調教師は東北優駿出走を表明。2023年、ミニアチュール以来の牝馬優勝を目指した。
単勝人気は一進一退だったが、最終的に1番人気は1.6倍でセイクリスティーナ。レジェンドバローズは2.7倍で2番人気に支持された。
スタートは一斉だったが、特にレジェンドバローズがすばらしく頭一つ抜けたが、その内からトレモロがハナを主張。それを見て石川倭騎手=レジェンドバローズは2番手に控えた。3番手外にアウトザロー。セイクリスティーナは4番手インの戦法を採った。
隊列はほぼ変わらず、残り600メートルでレジェンドバローズが馬なりで先頭。4コーナー手前でセイクリスティーナが外から接近するのを確認すると、レジェンドバローズは満を持してスパート。直線を向いて再びセイクリスティーナを突き放し、3馬身差でゴール。第34代東北優駿馬の栄光を手に入れた。
レース後、口取り写真へ向かいながら菅原勲調教師は語った。「脚さえ持てばもっともっと強くなる」ときっぱり。担当の牧野孝光厩務員は騎手時代の同期で荒尾競馬(廃止)でリーディングジョッキー10度。騎手時代は北と南でトップを張り、現在は菅原勲厩舎所属。期せずして同様のコメントを、破顔一笑で話してくれた。「ひと叩きされて状態が上がりました。(新馬戦からの)プラス10キロは成長分。これからさらに良くなりますよ」
次走は未定。ひと息入れたいということだが、まずは見事復活したレジェンドバローズを讃えたい。東京ダービーJpnIに挑戦する同僚フォースメンともども、今後の動向に注目してほしい。
取材・文松尾康司
写真佐藤到(いちかんぽ)、NAR
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菅原勲調教師
一度使ったことで状態が上がっていました。逃げてもいいし2、3番手でも折り合いがつく馬なので控えてもいいという指示。思っていたとおりのレースをしてくれました。能力が高い馬なので、あとは脚元と相談しながら今後を考えたい。東北優駿を目標にしてきましたからね。ひと息入れたいと思っています。











石川倭騎手
位置取りは理想的でした。内の後ろにセイクリスティーナがいるのが分かっていたので、仕掛けは急ぎませんでした。4コーナーから馬の反応を見ながらギアを上げていきましたが、直線でビジョンを見たら後ろが迫ってきていたので、ちょっとだけ指示を出しました。強いと言っていいレースだったと思います。