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船橋競馬場「東西売店」


浅野靖典

2026.07.10 (金)

「月見もつ煮丼」(550円)

船橋競馬場の「東西売店」には「注文口」が2か所ありまして、看板メニューである焼きそば類はパドックに近いほう。「もつ」系や「焼き鳥」系などは、その奥にある注文口の担当です。

スタンドが新しくなる前は風通しのいい場所で営業していましたが、現在は完全に建物のなか。リニューアルオープンした最初の開催では、焼き鳥から立ち昇る白煙がパドックへの出入り口付近にまで広がって、警備員さんが「これは……」という状況になったことが思い出されます。

しかし現在は焼き鳥からの煙は換気ダクトに向かっているので大丈夫。その横には、東西売店のもうひとつの看板メニュー「もつ」がひたすら加熱されています。

今回はそれを注文。メニュー表を見ると、もつ煮丼が500円で、月見もつ煮丼が550円なのね。だったらタマゴが乗っているほうにしようかな。

そして注文して約1分。なんというか、老舗ならではの安定感が伝わってきますねえ。

お店の奥にあるイスとテーブルに空きがあったので、そこに移動して写真撮影。目玉焼きは「ミディアム」という感じです。ちょっとコショウがかかっているのもいいですね。

ではさっそくいただきましょう。まずは目玉焼きの面積を減らしてモツ煮を……

すると、もつ煮の下に白髪ねぎが敷かれているのを見て、ちょっとオドロキ。コショウといいネギといい、なかなか芸が細かいですね!

付け合わせのようにセットされているきんぴらごぼうも良いアクセント。もつ煮はいろいろな部位が入っていて、ちょうどいい塩加減はまさに長年の経験による熟練のたまものだと感じます。長いこと船橋競馬場に通っている人たちにとっては「ふるさとの味」に近い感覚があるかもしれません。

ところでですよ。今になって気がついたのですが、以前は「東西商会」だった屋号がいつの間にか「東西売店」に変わっている!

スタンドがリニューアルオープンしてから1年以上。それから私が船橋競馬場に行ったのは20回以上。それなのにまったく気がつきませんでした。そういえば、ここで焼き鳥を注文したこともないなあ。次はドンブリものに焼き鳥を乗せてみるかな。

こういう「競馬場メシ」を提供してくれるお店は「ニッポンの伝統」だと思うのですよ。このスタイルが末永く続くように、微力ながら利用したく存じます!

浅野靖典(あさのやすのり)

競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。