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第7回ゴールドジュニア

抜群のスピードで牡馬を一蹴
  デビュー3連勝で重賞制覇

ダート路線の整備が進み、より活発になってきた2歳戦線。ゴールドジュニアは“未来優駿”シリーズの一環でもあるが、準重賞時代から2歳馬の登竜門として歴史を刻み、2020年に重賞へ格上げ。24年には距離1400メートルに変更された。

第1回の勝ち馬が後に東京ダービーを制したアランバローズ。第3回の勝ち馬リベイクフルシティは古馬になって重賞タイトルを重ねている。

第7回ゴールドジュニアは、キャリアは浅いながら12頭の精鋭によって争われた。

単勝1.3倍の圧倒的1番人気に推されていたのが牝馬パープルフォッグ。2戦2勝だが、デビュー戦では2着馬に3秒0差をつける破格の大差勝ちでインパクトが大きく、2戦目も逃げて5馬身差をつけ圧倒した。

「砂をかぶせてレースをしたかったんですが、スピードが速すぎて2戦とも先手を取るかたちになりました。調教では砂をかぶせる練習をしているので、どんなかたちのレースになっても問題なく対応できると思います。操縦性もいいし、2歳馬らしくないまとまりのある馬ですね」と西啓太騎手がこれまでの2戦を振り返った。

スタートが切られると、真っ先に飛び出したのがパープルフォッグ。しかしハナは主張せず抑えて3番手内。砂をかぶるのを避けたのか早々と外に進路を切り替えた。西騎手の拳がピクリとも動かないまま迎えた直線。気合をつけた程度で、ほぼ持ったまま後続を3馬身半突き放して人気に応えた。

“完勝”とは、まさにこのこと。

「スタートを切った時点で負けないと思って見ていた。西騎手は砂をかぶって引っ掛かりハミを噛んではいけないと慎重に考えて外に出したのだろうが、あのまま内にいても勝てたと思う。追い切りでも砂をかぶせる練習をしていたし、とにかく競馬が上手だからね。体型を見ると本質的には短距離なのかもしれないが、性格の素直さからもう少し長くてもやれるんじゃないかと思っている」

そう話すのは坂井英光調教師。ゴールドジュニア当日はキーンランドのセリに出かけ、競馬場には不在だったが、レースはリアルタイムで見ていた。

「このあとは3週間ほどリフレッシュのために休ませて川崎のローレル賞へ向かう予定。マイルでどんなレースをするのか見極めたい。ローレル賞のパフォーマンス次第では、目標を全日本2歳優駿にするか東京2歳優駿牝馬にするのか考えようと思う」

無敗で重賞制覇したパープルフォッグの今後が楽しみでならない、と坂井調教師は言う。

直線だけの脚で後方から伸びて2着に入ったユウユウヴィオラの本田正重騎手は「外回りの長い距離、1800メートルとかの方がいいですね」

3着は好位につけていたケテンパッションで、「距離が延びていい馬」と笹川翼騎手。

いずれも距離適性についてコメントを残し、今後それぞれ目指す路線を定めていくことになるのだろう。

取材・文中川明美

写真宮原政典(いちかんぽ)

Comment

西啓太騎手

隣の馬も主張していたので、僕はリズム良く行くことだけを考えて乗っていました。手応えはすごくありましたね。最後も余力があったと思います。ムキになるような気性ではないですし距離もこなしてくれるんじゃないかと思います。