内から抜け出し3馬身差快勝
牡馬を蹴散らし重賞制覇
9月、園田では2歳重賞が2つ行われる。17日に行われた牝馬限定の園田プリンセスカップに続き、24日は兵庫の2歳牡馬にとっては初の重賞であり、今年で第4回となる兵庫ジュベナイルカップが晴天の良馬場で行われた。
出走馬12頭を見ると、3勝馬1頭、2勝馬2頭、1勝馬7頭、未勝利馬2頭。実績上位組も特に抜けた感はなく、1勝馬でも通用可能という様相。混戦ムードで単勝オッズも割れ加減。10倍以下に4頭がひしめいた。
1番人気は2戦2勝のチャーミングナイトで2.7倍。揉まれない外枠が当たり、前走も早め先頭から後続を突き放す強い内容。送り出す田中一巧厩舎も園田プリンセスカップをバドラで勝ち、波に乗っている。2番人気は1戦1勝ながら、小牧太騎手がお手馬3頭の中から選んだジョイドールで3.5倍。3番人気は、大井の2歳重賞ハイセイコー記念を勝ったミサイルマンの半弟で、2024年まで7年守った兵庫リーディングのタイトル奪還に向け独走中の吉村智洋騎手が騎乗するエアフルトが5.5倍。4番人気は久々を叩かれ、上昇中のジューンスピークが8.5倍で続いた。
2歳戦らしく少しバラつき気味のスタートで、逃げたのは佐賀の飛田愛斗騎手を起用した3勝馬モーモーインパクト。2番手外には下原理騎手のジューンスピーク、内には9番人気コパノエドシリーズが続き、ジョイドールは中団の内、チャーミングナイトは隊列の最後尾となる11番手で脚をためた。
4コーナーまで先頭で粘ったモーモーインパクトを内から進出したジョイドールが一気に抜き去ると、直線でリードを広げ、後続に3馬身差をつけゴールイン。2着争いは、伏兵ながら好位で流れに乗ったコパノエドシリーズと大外強襲のチャーミングナイトが接戦。ハナ差で前者に軍配が上がった。
馬連複1万2400円と波乱の立役者になったコパノエドシリーズの山本咲希到騎手は「インでうまく立ち回って、力も出し切れたが、今日は相手が強かった」と納得の表情。3着に終わったチャーミングナイトの杉浦健太騎手は「もう1列前に付けたかった。内有利の馬場で外を通った分の差だが、それでもここまで詰めたから力はある」と悔しさをにじませた。
8月25日金沢のイヌワシ賞をダンテバローズで制したのに続いて今年重賞3勝目となった小牧騎手は表彰式で開口一番、「これくらい走るのは当たり前と思ってました」と、自信たっぷりに返答。「未経験なところが心配だったが、隣の馬とぶつかっても平気で折り合えたし、スピードも違う。直線も余裕でした」と素質の違いを強調した。
デビュー2戦目とは思えない落ち着いたレース運びも、勝ち時計の1分30秒8も優秀で、牡牝を問わずこの世代の主役候補に名乗りを挙げた。次走は、10月29日のネクストスター園田に向かう。
取材・文松浦渉
写真桂伸也(いちかんぽ)
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田中範雄調教師
重賞に出る馬は、しっかり追うのが厩舎のスタイルだが、担当者から馬なりで十分と言われて、そうしたが、それが正解だった。他の馬と背中が違うし、ポテンシャルが高い。次はネクストスター園田に向かうが、その後は、そこでの走りを見てから決めたい。








小牧太騎手
位置取りは、こだわらずに出たなりで。1コーナーで砂をかぶってもムキにならず、3コーナーまでいい感じでした。使うと気持ちが高ぶるし、音に敏感。もっと落ち着いてくれればいいと思います。距離はこれくらいがいい。最初に乗った時からモノが違っていたので今後が楽しみです。