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スノーエルヴァ


高橋華代子

2026.10.21 (水)

「気になるあの馬はスノーエルヴァ」

川崎・佐藤博紀厩舎に仲間入りした白毛のスノーエルヴァ。父は鹿毛のフィエールマン、母は白毛のカスタディーヴァ、母の父は鹿毛のHigh Chaparralという血統の3歳牝馬です。半兄には、志半ばでこの世を去った白毛のアオラキがいます。

スノーエルヴァはJRAでデビューしましたが、惜しくも未勝利のまま移籍。9月下旬に、川崎所属馬が暮らす川崎市の小向トレーニングセンターへ入厩しました。普段の調教にも騎乗している佐藤調教師は「性格がおとなしくて行儀もいいし、とても扱いやすい馬です。これまで携わってきた牧場の皆さんやJRAの先生方が、本当に大切に管理してきたんだなぁと感じます」とコメント。

順調に調整を重ねてきたスノーエルヴァの南関東デビュー戦は、10月14日の川崎6Rでした。佐藤調教師の妻でもある里美厩務員に引かれ、真っ白な馬体とかわいらしい装飾を施したスノーエルヴァが、パドックを周回。多くのファンが集まり、その純白の姿を見守っていました。

レースでは野畑凌騎手を背に、道中は9番手付近を追走。向正面で一気に外から先団へ進出すると、場内は大歓声に包まれました。最後まで懸命に粘り、4着でゴールしました(勝ち馬はシエルライズ)。

レース後には多くの報道陣が集まりました。野畑騎手は「白毛になるとインタビューが来るんですね」と笑顔。「レースは、もう少し前のポジションを取りたかったですが、少し出負けしてしまったので、後ろから。向正面で強気にまくっていきましたが、あの形になると普通は止まってしまうところを、最後まで根性を見せてくれました」と褒めていました。

アオラキにも騎乗経験がある野畑騎手に共通点を尋ねると「白いところ」と再びニッコリ。続けて「そんなに違いはないですし、おとなしくて素直なところですかね」と振り返りました。

JRA時代は芝を主戦場としていたスノーエルヴァですが、初ダートについて佐藤調教師は「川崎の深い馬場がどうかなと思っていましたが、キックバックも大丈夫だったし、南関東特有の速い流れにも対応できていました。オールクリアです」と明るい表情。

今後については「まずは初勝利を挙げたいです」と力強く語り、12月の川崎名物レースとしても知られる白毛と芦毛によるホワイトクリスマス賞の出走も目指していきたいそうです。

なお、10月18日には現役競走馬としては初めて神馬(王子神社)となったことでも話題を集め、SNS上でも大きな反響を呼びました。

たくさんの人たちの心を動かし、特別な存在として愛されているスノーエルヴァ。純白のアイドルが川崎で描く物語は始まったばかりです。

高橋華代子(たかはしかよこ)

元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関東競馬(南関魂)
・大井競馬
・WEBハロン
・サンケイスポーツ
・馬事通信
・東京馬主ニュース
・川崎競馬馬主協会ニュースなど