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第42回プリンセスカップ

逃げ馬をマークし競り落とす
  北海道勢がワンツーで4連覇

“グランダム・ジャパン”シリーズは2010年に創設。岩手・プリンセスカップが2歳シーズンの対象となったのは、2年後の2012年から。同時に特別から重賞へ昇格した。それ以降の過去13回の地区別優勝馬は北海道8勝、岩手4勝、浦和1勝。昨年まで北海道勢が3連覇中と圧倒的優位に立っていた。

近年は開催日程の変更などにより、2歳牝馬の重賞がこの時期に集中する。今年の門別競馬を取り上げると10月22日、ブロッサムカップ。10月29日、エーデルワイス賞JpnIII。さらに11月3日にはJBC2歳優駿JpnIII、同日に第1回北海道2歳スプリント(両レースとも牡馬も出走可能)が控えている。

以上のはざまに『第42回プリンセスカップ』(盛岡ダート1400メートル)が行われ、門別競馬のきゅう舎関係者もレース選択、ローテーションの組み立てに頭を悩ませるところだろう。それでもエーデルワイス賞JpnIIIはクラプロスパー(北海道・村上正和厩舎)が優勝。このプリンセスカップでも北海道勢がワンツー・フィニッシュ。層の厚さと地区レベル差をまざまざと見せつけた。

今年の出走馬は北海道3頭、大井1頭、地元岩手5頭の計9頭。主導権を握ったのは1番枠に入ったラビリンスティアラ(1番人気)だった。山本政聡騎手は「スタートが良かったし、外の様子を見て行こうと決めました」。2番手外に2番人気サザングルーヴがつけた。服部茂史騎手は「行く馬がいなければハナを取ってもいいと思っていましたが、想定したとおりの競馬でした」。続いて3番手インにエマーブル、外にタカマキナイン、その後ろにロゼットリボン。3番人気ハイラブクイーンは先団から少し離れた中団を追走した。

先行2頭は無理をせず折り合いをつけてレースを進めていたかに見えたが、スタートからのラップが12秒3-10秒9-11秒3(前半3ハロン34秒5)。対して上がり3ハロンは37秒8。結果的に行った切りの競馬になったが、思った以上のハイペースに驚いた。

逃げたラビリンスティアラは3~4コーナー中間から徐々にピッチを上げたが、サザングルーヴは離されず追走。直線も2頭の叩き合いに持ち込まれ、残り200メートルでサザングルーヴが捕らえて先頭。あとはジワジワとラビリンスティアラを離して1馬身半差で完勝。サザングルーヴは重賞挑戦4度目でうれしい初制覇を果たし、レースレコードも更新した。

3着は大井のハイラブクイーン。2戦1勝、3着1回の成績でここへ臨み、サザングルーヴに次ぐ上がりを披露した。矢野貴之騎手は「キャリアがない割に走ってくれた。神経質なところがあるので初輸送がこたえ、大きく体重が減っていた(マイナス18キロ)が、いい経験になったと思います」

サザングルーヴは父スズカコーズウェイ。母カレイドスコープは中央2勝、大井1勝、母父エスポワールシチー。川島洋人調教師は「次走は未定」としながらも、東京2歳優駿牝馬が視界に入っている模様。今回の勝利で15ポイントを獲得し、シリーズ総合4位タイに浮上した。

取材・文松尾康司

写真佐藤到(いちかんぽ)

Comment

服部茂史騎手

盛岡の重賞を久しぶりに勝つことができて大変うれしく思っています。返し馬では周囲をしっかり見せ、集中して走るように心がけました。今回は外枠なので自分のリズムを大事にしました。前の馬がフワフワして並ぶと粘られそうなので、一気に交わそうと決めました。今日の感じだと左回りも大丈夫です。

川島洋人調教師

周りが行かなければ自分で行けばいいし、他が行くのであれば控える競馬もできるので、あとは騎手の判断に任せました。相手はラビリンスティアラだと考えていただろうと思うのでね、そういう競馬をしたと思います。前走で1600メートルを使った分、1400メートルでも最後までしっかり走れたと思います。