断然人気に応え史上初の3連覇
次走名古屋大賞典でリベンジ
今季5戦5勝の絶対王者ベルピットが史上初の道営記念3連覇を目指し出走した。打倒ベルピットを目指す精鋭に、中長距離路線の上位メンバーがそろった。
昨年の北海道三冠馬ソルジャーフィルドは、3走前からコンビを組む落合玄太騎手と挑む。2023年の覇者シルトプレは脚部不安の中、大事に使われながらも大舞台に駒を進めた。3歳時に三冠すべてベルピットの2着だったニシケンボブは、今年4月にベルピットに食い下がり2着となって以来の再戦を地方全国リーディング3位(11月5日時点)の愛知・望月洵輝騎手で臨む。今年の3歳二冠馬ゴッドバロックなど、11頭立てで行われた。
門別競馬場名物の夕陽が見られた前日とは打って変わって午後4時ごろから雨が降り出し、風も強くなってきた。天候が雨の道営記念は20年ぶり。ポラリススタンドで富川高校の吹奏楽部によるファンファーレが演奏され、スタートした。
ベルピットが逃げて押し切る展開が予想される中、誰かが鈴を付けに行くのか。最初のスタンド前、じわじわと馬任せのまま前につけるベルピットの内から、僚馬のゴッドバロックが先頭に立つ。ニシケンボブ、唯一の牝馬サンヨウスフィーダの4頭が先頭集団で、2コーナー手前でベルピットが先頭に立ち、そのまま4頭が後続を大きく引き離す。5番手にソルジャーフィルド、6番手がシルトプレ。かなり縦長の展開のまま3コーナーに入り、ベルピットが後続を引き離しにかかる。ニシケンボブ、ゴッドバロックが粘る中、後続のソルジャーフィルド、シルトプレが一気に追い上げ、最後の直線へ。
ベルピットの桑村真明騎手が何度か気合を入れてリードを保ち、後続の2着争い4頭は届かない。ベルピットが単勝1.0倍の人気に応え3連覇を達成した。勝ちタイムは2分7秒2(重)。3馬身差の2着はソルジャーフィルド、さらに2馬身半差の3着にシルトプレ。果敢に先輩馬に挑んだゴッドバロックは4着だった。
重賞は20勝目。「気持ちを害さないよう、馬の気持ちのままに走らせただけ」と桑村騎手が話す通り、ビクトリーロードを気分良く駆け抜ける姿が印象的だった。「返し馬でも跳びに溜めがある感じで、ひとかきひとかき力強くなっているし、スタミナもついて強くなっている」と語った。角川秀樹調教師も「折り合い面や落ち着き、いろいろな部分で成長している」と話す。
次走は12月23日の名古屋大賞典JpnIIIの予定で、過去2戦し9、4着だったリベンジを図る。廣松金次オーナーが目標とするのはハクサンアマゾネスが持つ地方競馬平地重賞最多勝記録25勝越え。これからも強いベルピットの姿に期待がかかる。
道営記念について角川調教師は「全騎手、全調教師が本当に欲しいタイトル」と実感を込めて話す。3連覇(角川調教師は通算6勝)し、「オーナーと、馬、そして普段から一生懸命乗ってくれてるジョッキー、世話をしてくれている厩務員にも感謝しかないです」と語った。
取材・文小久保友香
写真浅野一行(いちかんぽ)
Comment

角川秀樹調教師
(連覇などの記録の)思いがあって、ほっとしました。オーナーから「例年通り名古屋に行きましょう」と次走は決定しています。年々着順は上げてきているので、今年こそは、という思いで向かいます。雨の中、大勢の方に来ていただき本当にありがとうございます。







桑村真明騎手
無事3連覇することができて良かったです。程よく緊張感を持って挑めました。これだけの馬をずっと北海道に預けてくれるオーナーにも、新馬戦から乗せ続けてくれている角川先生にも感謝しています。また4連覇目指して頑張りたいと思います。