2022.12.30(金)

笠松競馬場 ダ 1400m

過去データからレース傾向を分析 データ分析

東海・北陸交流の2歳チャンピオン決定戦

東海地区2歳戦の掉尾を飾る重賞。2019年までは東海地区限定・牝馬限定の1600m戦として行われてきたが、2020年から『北陸・東海チャンピオンシップ』の2歳カテゴリーのレースとして位置づけられ、東海北陸交流・性別不問の1400m戦にモデルチェンジした。ここでは近2年の条件変更に留意しつつ、12〜21年の過去10年をデータで振り返る。

門別デビュー馬が圧倒

出走馬のデビュー地を見ると、圧倒的に門別デビュー馬が優勢。門別では4月から2歳戦を行っており、出走馬自体の数が多いのは当然だが、活躍馬の数も断然。一方地元の笠松デビュー馬は、一昨年フーククリスタルが優勝と気を吐いたが、昨年4着のドミニクのように期待されながら結果を出せないケースも散見される。注目すべきは名古屋デビュー馬で、サンプルが少ない中で高い上位入着率を示す。2018年の勝ち馬エムエスクイーンなど、3着以内に入った5頭全てがデビュー戦を勝っていた点も興味深い。なお、JRAデビュー馬は5頭全て着外と、明らかに不振。

「ほどよい経験」が必要

活躍馬のキャリア(当レース以前の出走数)を見ると、概ね6戦から10戦前後のレンジに収まる。2歳戦は「キャリアの少なさ=素質の高さ」のように捉えられることもしばしばあるが、デビューの早い門別出身馬は、昨年勝ったエムティアンジェ(4月デビューでキャリア10戦)などのようにキャリア数が多くても一定の実績があれば許容していい。一方、キャリア5戦以下の馬は殆ど活躍しておらず、注意が必要。エイシンルンディー(12年7着)やシャドウヘリテイジ(20年4着)、ドミニク(21年4着)など、一定の実績があり注目されていた馬でも着を外している。

4勝以上の実績馬は、即信頼

活躍の条件は、概ね3勝以上。4勝以上挙げている実績馬は【3-5-4-3】で、素直に信頼すべきと言える。ちなみに、2勝以下で3着以内に入った馬10頭のうち8頭が門別デビュー馬で、うち5頭は緒戦または2戦目にJRA認定競走を勝っていた。実績の少ない馬に注目するなら、これらを条件のひとつとみていいだろう。

無理な穴狙いは禁物

概ね上位人気の馬を信頼していいレース。勝ち馬は3番人気以内だが、1番人気の勝率5割をどう見るか。対抗馬の逆転の可能性は考えていいのかも。いわゆる「ヒモ」には人気薄の馬の台頭もあるが、5番人気以下の3着内率は著しく低く、無理な穴狙いは難しいレースだ。

金沢所属馬が2年連続活躍

昨年から出走可能となった金沢所属馬は、これまで3頭が出走し、一昨年はマナバレンシアが2着、昨年はエムティアンジェ1着、ボサノヴァ3着と全て馬券圏内。3頭ともそれまでに重賞勝ちがあり、上記の好走馬の条件は全てクリア。金沢のシーズン最終盤の2歳戦には準重賞しかなく、年末に行われる重賞の当レースは実績馬にとっては格好の目標なのだろう。

勝つのはこういう馬!

門別デビュー馬かつ3勝以上の高実績馬がいれば、人気でも素直に買い。意外と活躍している名古屋デビュー馬で、緒戦勝ちしてその後も活躍してきたような高素質馬が出てくるようなら、要注意。

坂田 博昭

※当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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