2023.1.3(火)

水沢競馬場 ダ 1600m

過去データからレース傾向を分析 データ分析

来シーズンにつながる明け3歳の重賞

岩手競馬はこの開催が終わると3月中旬まで冬休み。他地区に移籍する馬、休養に入って春以降に備える馬と分かれるが、いずれにしてもこの一戦が大きな目標になっている陣営は多いことだろう。時節柄、2005年以降はすべて不良馬場で行われていて、2022年は走路状態悪化のため実施されなかった(19年も実施されず)。今年もその点が心配だが、まずは過去10回(11〜18年、20年、21年)の結果をもとにデータを見ていくことにしたい。

上位人気馬が優勢

この時期の岩手競馬は、ほかの競馬場に移籍する馬が多くなってくるために少頭数になりがち。とくに2歳馬は秋ごろから徐々に在籍頭数が減る傾向がある。そのため、金杯は出走馬に力量差があることが多く、それが単勝人気別の成績に出ているような感じがある。唯一、6番人気以下で勝利を挙げたのは2012年のファイトホーマー(9番人気)。この年は全日本2歳優駿JpnIで5着に入ったアスペクトが1番人気だったが逃げて失速。寒菊賞を制した2番人気のエスプレッソも流れに乗れず3着で大波乱という、特異なレースになった年だった。

牡馬が9勝と圧倒

牡馬と牝馬に分けて成績を見てみると、牡馬が過去10回で9勝と圧倒。サラブレッドの重賞として実施されるようになった2000年以降を見ても、牝馬の1着は13年のブリリアントロビン(2番人気)だけとなっている。ただし、牝馬は3着に6頭が入っている点は覚えておいてもいいかもしれない。

前走が寒菊賞だった馬が好成績

岩手は2歳重賞が多く、金杯は12月中旬に行われる寒菊賞がステップレース。出走馬も寒菊賞から臨む馬が多く、さらには重賞戦線を進んできた馬のほうが好成績を挙げている。寒菊賞以外から臨んで勝利を挙げた2頭も、前走がプリンセスカップ(1着)と南部駒賞(1着)と重賞実績があった。その2頭を含めた「前走で寒菊賞以外を使われて3着以内に入った」12頭のうち11頭は、前走で3着以内に入っていた。

近年は北海道デビュー馬が巻き返す

過去10回で3着以内に入った馬のデビュー地を見てみると、岩手18頭(6勝)、北海道11頭(4勝)、JRA1頭。トータルでは岩手デビュー馬が優勢だが、過去4回では、岩手4頭(1勝)に対し、北海道が8頭(3勝)と大きく巻き返している。なお北海道デビュー馬で馬券に絡んだ11頭中6頭が2勝以上を挙げての移籍。2勝をマークしながら馬券圏外だった馬も3頭いるが、いずれも北海道デビュー馬の出走が増えた過去4回でのもの。近年はそれだけレースレベルが高くなったといえるが、基本的には北海道2勝程度が通用の目安となるだろう。

勝つのはこういう馬!

1番人気または2番人気に支持された牡馬が有力。過去4回は単勝1倍台前半の支持を受けた馬が勝利を挙げていて、そういった存在が今年も出てくるようなら逆らわないほうがいいだろう。あとはステップの寒菊賞上位馬に注目。2020年は同レースの2、3着馬、21年は同1、2着馬が連対を果たしている。

浅野 靖典

※当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

プレミアムQUOカードキャンペーン対象レース
レーストップへ戻る

競馬プレミアムウィークを楽しもう

TOP