2023.1.3(火)

園田競馬場 ダ 1870m

過去データからレース傾向を分析 データ分析

新春を飾る伝統のハンデ戦

1986年から1月3日に行われている古馬重賞で、2001年からはハンデ戦。近年はエイシンニシパが4連覇を含む5勝やニシノイーグルの連覇などリピーターが多い印象だが、過去には伏兵馬エーシンスパイシーが勝って橋本忠明調教師が重賞初制覇を果たすと、3連単で27万円超えの配当が飛び出した。場内はお正月特有の華やかで、どこかお祭り気分の雰囲気が漂うレース。ここでは13〜22年の過去10回から傾向を見ていく。

“お年玉”が狙える高配当続出

3番人気以内の馬が7勝と勝ち馬は人気を信頼できるが、2、3着には伏兵馬が入ることが多い。延べ16頭が4番人気以下から3着以内に入っている。それゆえ、3連単の万馬券は8回に上り、うち3回は10万円超え。まさに“お年玉”を狙える正月重賞と言えるだろう。

重いハンデでも割引は不要

ハンデ重賞で、勝ち馬は54.0kg〜58.0kgから出ている。軽ハンデは53.0kgだった2018年エイシンホクトセイの2着まで。軽すぎると上位争いは難しく、多少重たくても実績を評価された証と捉えていいだろう。58.0kgでの優勝は過去10回で2回あり、13年ニシノイーグルと20年エイシンニシパだった。最もハンデを背負ったのは14年ホクセツサンデーの58.5kgで5着に敗れたものの、勝ったニシノイーグルは57.5kg、2着エリモアラルマと3着ダイナミックグロウも57.0kgで、結果的にハンデを背負った馬が上位を占めた。

逃げ切り勝ちは少なく、しまい重視

逃げ切り勝ちは2018年マイタイザンのみで、直線で好位から抜け出したり、中団以降から差してくるパターンが多い。このレースは不思議と上位3頭の追い比べとなるケースが多く、22年は上位3頭がクビ+アタマ差、13年はアタマ+アタマ差だった。そこで上がり3ハロンのタイムを見てみると、40秒未満が9勝で、37秒台を出した馬が3頭もいた。しまいにしっかり脚を使えるタイプが有利だろう。

園田金盃組が有利も、着順は不問

3着以内馬のうち最も多いのは前走・園田金盃組で14頭。しかし、園田金盃での着順がここでも反映されるかと言えばそうでもなく、2020年2着マイタイザンと3着メイショウオオゼキはそれぞれ7着、11着からの巻き返しだった。なお、エイシンニシパは園田金盃に5回出走し2着4回が最高。園田金盃では勝てずとも新春賞では強さを見せるのが同馬の特徴として認知されており、一因として寒くなるにつれて状態を上げる点があると思われる。

勝つのはこういう馬!

2023年には10歳となるエイシンニシパだが、出走してくれば5連覇(6勝目)が期待されるだろう。同距離の園田金盃はあと一歩のところで手が届かないのに対し、このレースには滅法強く、17年にはハナ差で勝利をもぎ取り、翌日に勇退を控えた橋本忠男調教師に最後の重賞タイトルをプレゼントした。古馬中距離重賞の賞金大幅アップで他地区から実績馬の移籍も増えており、重いハンデを背負う馬も増えるだろうが、ハンデによる割引はあまり考えなくていいだろう。

大恵 陽子

※当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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