2023.1.4(水)

名古屋競馬場 ダ 1500m

過去データからレース傾向を分析 データ分析

東海地区新春の古馬重賞

東海地区(名古屋・笠松)の新春を彩る、年の最初の重賞競走。これまでは旧名古屋競馬場の1400mで行われていたが、2023年は舞台を弥富の新競馬場に移して距離1500mで争われる。レースの位置づけ自体は変わらないので、このコースの変更に留意しつつ、13〜22年の過去10年をデータで振り返ってみる。なお、19年までのハンデ戦から、20年が定量戦、2021年以降が別定戦と推移している。

波乱が少ない本命レース

1番人気は7勝と、信頼度絶大。勝った7頭は牡馬またはセン馬。負けた3頭はいずれも牝馬だった。3番人気までで2着内の占有率9割(18頭)という数字からは、無理な穴狙いは控えるべきレースと言える。4番人気以下で3着内に入った10頭のうち6頭が重賞ウィナーで、重賞3着内経験のある活躍馬まで入れれば9頭が該当。前年の当レース以降の重賞で3着以内があった“最近の活躍馬”も6頭に上った。穴党のヒモ穴狙いも、実績がありながら人気を落としている、いわゆる“人気の盲点”を探るべきだろう。

高齢馬を狙うなら実績馬に絞れ

年齢で見ると、優勢なのは6歳までの馬。7歳馬の活躍も一定程度見られるが、8歳以上の馬はデータ的には劣勢だ。2021年にはアドマイヤムテキ(8歳)→カツゲキキトキト(8歳)→サンデンバロン(9歳)の高齢馬ワンツースリーという特異な事象が見られたが、いずれも重賞で何度となく活躍しているかなりの実績馬。逆にこの年を除くと他の9年では8歳以上は不振と見て取れ、やはり主軸は7歳までの馬から探り出したい。

牝馬は劣勢、冬は苦戦?

しかるべく出走数がありながら、牝馬の勝利はゼロ。2着3回、3着2回はあるが、牝馬は明らかに劣勢で、傾向として割り引いて考えたい。着を外した馬の中には、2019・20年のポルタディソーニ(いずれも4着)、21年のニュータウンガール(1番人気で4着)やゴールドリング(2番人気で11着)ら実績馬の名前もあり、牝馬が人気になっているなら検討の中で一度は疑って考えてみるのも良いだろう。

前走重賞好走馬に注目

出走馬の前走を見ると、サンプル数はやや少ないが、前走で名古屋または笠松の重賞を使われていた馬の優勢が見て取れる。その内容を詳しく見ると、前月のダートグレード競走・名古屋グランプリなら地方所属馬最先着、その他の地方重賞なら概ね2着以内で、これに該当しない地方重賞敗退からの巻き返し例は、2021年のアドマイヤムテキ(笠松グランプリ8着→当レース1着)とサンデンバロン(同10着→3着)だけ。
さらに3着内馬30頭の前走着順別成績は【14-6-2-8】。当レース活躍馬の条件は概ね前走2着以上。3着以下の10件のうち5件は上記のような重賞での着順であり、それを除いた前走特別戦敗退からの巻き返し例は限られている。

勝つのはこういう馬!

7歳以下で、重賞で活躍しているような高実績の牡馬。とりわけ、前走重賞で好走している牡馬が登場し、そのまま名古屋記念でも人気になるなら、素直に信頼したい。牝馬は、重賞での実績があって人気になっていても疑ってかかりたい。

坂田 博昭

※当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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