予想情報

レースの見どころ
皐月賞と同じ中山2000mで行われることから、阪神1600mの朝日杯フューチュリティステークスと比べてクラシックをより強く意識した若駒たちによる、2歳王者決定戦。今年で第40回を迎える当レースは、阪神で創設された重賞が前身。2014年にGⅡ昇格、レース名の変更とともに中山へ移転。2017年にGⅠに昇格して今年が7回目。阪神時代を含めた歴代の勝ち馬を見ると、のちに三冠馬となったコントレイルを筆頭に名馬がズラリ。まさしく出世レースといえる。
  • 本命
    • 3

      6

      シンエンペラー

    非凡な切れ味を発揮して瞬発力勝負を制した新馬戦。淡々とした流れで上がりのかかる決着を、息の長い末脚でモノにした京都2歳ステークス。異なる競馬場・距離・展開を問題にしなかった点に2歳馬離れした高いレースセンスを感じさせる。母の仔は日本で走るのは初だが、全兄は2020年凱旋門賞勝ち馬のソットサスという良血馬。現時点での完成度・スケール感ともに、メンバー中トップクラスの評価ができるとみて中心に期待した。今回はモレイラ騎手からの乗り替わりとなるが、昨年のホープフルステークスを制したムルザバエフ騎手が相棒なら心配は無用だろう。

  • 対抗
    • 6

      11

      ショウナンラプンタ

    前走の東京スポーツ杯2歳ステークスは出遅れて最後方からの競馬。大逃げの1頭は別として、道中3、2、4番手の馬が1~3着だった完全な前残りの展開を直線だけで4着まで押し上げたあたり、素質は高いものがある。しかし、勝った新馬戦でも荒削りで器用さに欠ける面は覗かせており、それがレースの勝敗を分かつ際の致命傷になりうるというのも確か。軸としての信頼度はいくぶん見劣るが、それでもツボにはまった時の爆発力でいえば本命馬以上のものがある。コーナー4つの右回りは条件的に不足はなく、本命馬を最もおびやかす存在であると判断し、対抗に据える。

  • 単穴
    • 1

      1

      ゴンバデカーブース

    先述のシンエンペラーと同様に、2戦2勝でGⅢを制してここへ駒を進めてきた。新馬戦は悠々逃げ切り勝ち、サウジアラビアロイヤルカップでは一転して後方待機から、直線だけで全馬をごぼう抜き。当時の2着馬はハイレベルの新馬戦を勝ち上がってきたボンドガールで、3着馬はその後GⅡを制覇したシュトラウス。前走の勝利には確かな価値があり、世代屈指の実力馬であることは明白。ただ、キャリア2戦はいずれも東京1600mのスローペース。距離延長、時計のかかるタフな中山コースなど、大幅な条件変わりは手放しで歓迎とは言いづらく、こちらを単穴評価に。

  • 連穴
    • 1

      2

      ヴェロキラプトル
    • 6

      12

      ディスペランツァ
    • 7

      13

      レガレイラ

    ヴェロキラプトルは、2戦2勝で野路菊ステークスを制覇。当時は少頭数のわりに極端なスローペースにはならず、長く良い脚を見せての快勝。折り合いに若干の不安はあるが、GⅠのペースの方がむしろ競馬がしやすそう。ディスペランツァは前走、仕掛けのタイミングがわずかに早かったぶん終い甘くなったが、それでも外、外を回ってシンエンペラーと0秒2差。展開ひとつで圏内。レガレイラは勝った新馬戦も3着だったアイビーSも、トップギアに入ってからの切れ味は目を引いた。急坂を上った最後の最後にグイッと伸びてくる姿がイメージできる。

提供日刊競馬 岐部 泰佑

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