データ分析

5月から正月開催に

2024年からダートグレードのスケジュールなどが変更されることに伴い、正月開催に行われていた報知オールスターカップは、川崎記念JpnIが4月に移動することに伴って2月に変更。そして正月開催には5月に実施されていた川崎マイラーズが移ることになり、南関東で新年最初の重賞となる。施行時期は違うがここでは、14〜23年の過去10回を対象にデータを見ていくことにする。

伏兵陣にも要注意

単勝1番人気の連対率が50.0%。2番人気の3着内率が30.0%で、3番人気の勝利がゼロとなっていて、人気ほどの信頼度はないという傾向だ。逆に4番人気以下が5勝、6〜8番人気が2着4回、3着2回という成績を残している。【表1】

内枠が優勢

川崎競馬場の1600mは、4コーナーの奥からスタートして最初のコーナーまでがおよそ500m。川崎のなかでは、先行争いがそれほど激しくならない距離だ。しかし馬番別の成績を見ると、明らかに内枠のほうが好成績。3・4番はいまひとつだが、この傾向は頭に入れておくほうがいいだろう。【表2】

大井と浦和が各4勝

地元川崎の勝利は2022年のファルコンビークだけ。逆に、基本的に右回りで実施されている大井の所属馬が4勝、2着6回、3着5回の好成績で、16年を除く9回で馬券に絡んでいる。浦和は4勝を挙げるも、2着1回、3着ゼロとなっている点が特徴的だ。船橋は16年モンサンカノープスの1勝のみ。【表3】

小久保調教師が最多3勝

【表3】を深掘りし出走数が多い調教師の成績をまとめたのが【表4】。小久保智調教師(浦和)が最多の出走20頭ながら3勝、2着1回。馬券圏内の4頭中3頭が5番人気以内だったように、上位人気の信頼度が高い。なお浦和所属でほかに3着以内に入ったのは、水野貴史調教師(2023年1着アイウォール)のみだ。荒山勝徳調教師(大井)は出走10頭で2着が5回というのが特徴的。

勝つのはこういう馬!

1〜6番枠で、単勝1番人気、または4・5番人気の馬に注目。その馬が大井または浦和所属ならさらに注目できる。今回は実施時期が移動した点と、3週間前の12月14日に同じ川崎1600mでJRA交流の神奈川記念が実施されることでデータを単純にあてはめるわけにはいかないが、それでも過去10回の集計結果として頭に入れておく価値はあるだろう。

浅野 靖典

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