神尾香澄騎手(川崎競馬)×佐々木世麗騎手(園田・姫路競馬)
- 神尾香澄騎手
- 佐々木世麗騎手
- 川崎競馬
- 園田・姫路競馬
時を同じくして教養センターに入所。騎手をめざして共にトレーニングを積んだ二人が対談。
お互いの第一印象や想い出など、教養センターでの二年間を振り返りつつ、不安や期待、将来の夢について語ります。
しっかり者と、
思っていたら…。
―お互いの第一印象は、どうでしたか?
佐々木
佐々木最初は、可愛いなと思いました。容姿がふつうに可愛いなって。それから話をするようになって、しっかり者だなって思いました。次のスケジュールをしっかり把握して行動したり、受け応えもしっかりしていて。私の印象は?
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神尾
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神尾明るくて、おしゃべりが好きそうな子だと思った。あと、しっかりしてそうだなと。
見た目の印象だけど(笑)。この2年間で、私の印象は変わった?
佐々木
佐々木一人の時間を大切にする人だなと思った。だから、あんまり部屋には入れなかった(笑)。

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神尾
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神尾私はね、実はしっかりはしていないなと(笑)。時間とか気にしなくて、私が「行くよ」とか言わないと、寝ていたり。忘れていることない?とか、私が世話をしないと心配。あとはすごい甘えん坊。私が部屋から出て行くと、「どこ行くのぉ?」って付いてきたり。そこがまた可愛いんだけど。
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佐々木
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佐々木そうなんですよね。小学校の頃から、お世話をしてくれるお姉ちゃんみたいな人がいて。中学に入ってからも友達とかがお世話してくれて。ここに来たら、香澄がいて。人がいると甘えちゃうんで。一人になったらしっかりしなきゃ、とは思います。
一人だけだったら、
挫折していたかも。
―同期の女性は、お二人だけですか?
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神尾
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神尾同期は9人いるんですけど、女の子は私たちだけですね。「お互い頑張ろうね」って、最初に話したのを覚えています。

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佐々木
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佐々木そうですね。私一人だけだったら、続けられたか危うかった気がする。 私からすると香澄はお姉ちゃんという感じで、振り返ってみるとずっとお世話をしてもらった感じがして。だから一人だったら、もしかしたら辞めていたかもしれない。
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神尾
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神尾嬉しいこといってくれるね〜(笑)。私は一人でも卒業したと思うけど、こうやって2年間一緒に過ごしてきてみると、一人だったら淋しかっただろうし、世麗は可愛いから、ずっと一緒にいれて楽しかった。年がひとつ違うので、妹みたいな感覚ですね。
不安よりも、期待でいっぱい。
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佐々木
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佐々木修了してプロになるにあたって、不安ってある?私は特にないんだけど。
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神尾
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神尾不安という不安じゃないけど、騎手も馬も命がかかっているので、「できない」が許されない世界だから、そこに関してはすごいプレッシャーがある職業だなって思う。でも、どちらかというと期待の方が大きいよね。
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佐々木
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佐々木私は1000勝を目標にしているから、一鞍一鞍大事にしてはじめて、勝利をつかむことができると思うから、しっかり乗っていきたいな。
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神尾
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神尾そうだね。私も、やっと騎手になるっていう夢が叶うので、プレッシャーもあるけど、そのぶん勝った時の喜びが大きいだろうなという期待が大きいかな。
“東の香澄”、“西の世麗”と
言われたい。
―お互いにエールと、ファンの皆さんへメッセージを。

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佐々木
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佐々木これから女性騎手も増えていくと思うけど、“東の香澄”、“西の世麗”と言われるように頑張ろうね!そしてファンの皆さんには、応援してくださいと言いたいんですけど、まずは応援してもらえるような騎乗をすることが大切だと思うし、そうすれば騎乗機会も増えていくと思うので、ファンの皆さんが応援したくなる騎手になれるように頑張ります!
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神尾
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神尾プレッシャーとかも沢山あって大変だと思うけど、世麗の持ち前の明るさで乗り越えられるから大丈夫!これからも会うことがあると思うけど、その時はまたよろしくね。ファンの皆さんには、どんな時も笑顔を絶やさず、精一杯頑張りたいと思います。なので、騎手としても人間としても、少しずつ成長していく姿を沢山の方に応援していただきたいです。