女性騎手たちと親交のある、
競馬リポーターの大恵陽子さんが、
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(毎週金曜 更新予定)

COLUMN

Vol.12 濱尚美騎手(高知競馬)

先週19日、濱尚美騎手(高知競馬)が東京2020オリンピックの聖火ランナーを務めました。



高知県で聖火リレーを繋ぎたいと濱騎手が思ったのは「高知県に感謝の気持ちと、諦めない大切さを伝えたい」と思ったからでした。

広島県出身の濱騎手は、縁もゆかりもない高知県で働くことに最初は不安を抱えながら騎手デビューを迎えましたが「高知の人々は凄くフレンドリーで、皆さんが温かく迎えてくださいました」

聖火ランナーへ応募のきっかけは倉兼育康騎手(高知競馬)。
倉兼騎手から高知競馬に「騎手みんなの分を取りまとめて応募したらどうでしょう?」と提案があり、希望する騎手に応募用紙が配られたのでした。

それを受け取った1人が濱騎手。

「1つ応募するなら、他にも募集しているところにも応募してみよう!と個人的に調べて、いろいろと応募しました」

そうして、高知競馬場からは車で約2時間ほどの四万十市での聖火ランナーに選ばれたのでした。



沿道の人たちは大きな声は出せませんが、拍手などで“声援”を送ってくれました。

「私の仕事って、お客さんからの声援で元気をもらいますけど、聖火リレーを走ってみて、どんな形でも声援はすごく力になるなって思いました」

ちなみにこの数日前、厩舎に置いてあった使っていない馬栓棒(馬房の入り口に取り付ける棒)で聖火リレーの練習をしてみたのですが

「馬栓棒の方が重たかったです(笑)。いい筋トレとリハーサルになりました」



改めて、聖火リレーを通して濱騎手が感じたことを最後に記します。

「JRAだけじゃなく、高知競馬や地方競馬にも女性騎手はいるんだよって伝えたかったです。そして、高知県にも感謝がいっぱいで、あったかい地域だなと改めて感じました。いろんな人に恩返しをしていけるよう、精一杯努力していかないといけないな、と気持ちを引き締めました」

  • 大恵 陽子競馬ファン歴25年 女性競馬リポーター

    グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。

  • 大恵 陽子
    競馬ファン歴25年
    女性競馬リポーター

  • グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。