女性騎手たちと親交のある、
競馬リポーターの大恵陽子さんが、
彼女たちの日々の様子や
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発信していきます。
(毎週金曜 更新予定)
Vol.16 関本玲花騎手(岩手競馬)
誕生日当日に「何かを成し遂げられる」ことって、人生の中で何回あるでしょう。
5月16日、21歳の誕生日当日にレースを迎えた関本玲花騎手(岩手競馬)は「意識していました」というバースデーウィンを見事に決めました。
舞台は水沢9Rの850m戦。
昨年12月からずっとコンビを組むシェリーアモールで好スタートを切ると、直線ではグングン後続を引き離し、超短距離戦では圧勝とも言える6馬身差をつけました。
「ゲートをちゃんと出られれば、絶対に勝てると思っていました」
と喜んだ関本騎手。
「2走前は本命に推されながらも、ゲートの中で馬が腰を落としちゃって、出遅れて4着に敗れてしまったんです。その時は本命ということで私が緊張しちゃって、馬に伝わってしまったんだと思います。だから、今回は緊張が伝わらないようにしようと臨んだら、ゲート裏でも落ち着いてくれていました」
テレビのバラエティー番組に出演時でも堂々と振る舞っていたように見えたのですが、実は緊張しやすいタイプで、本命など新聞に印がつきそうな時はあえて見ないようにするなど対策を取っているようです。
一方で、ここぞという時に決めるのも関本騎手。
昨年10月21日、ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)トライアルラウンド浦和が行われた日のエキストラ騎乗では「浦和初騎乗・初勝利」を決めてみせました。
偶然にも、そのレースは800m戦。
そう、バースデーウィンを飾ったのと同じく、向正面からスタートしてワンターンでゴールする超短距離戦だったのです。
騎乗したレオズソーダライトを管理するのは女性で元騎手でもある平山真希調教師で
「玲花ちゃん、上手く乗ったよ」
と引き上げてきた人馬を出迎えました。
さて話は戻って、先々週のバースデーウィンの後はケーキをもらって、おいしく食べたそう。
21歳の1年も充実したものになりますように!
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大恵 陽子競馬ファン歴25年 女性競馬リポーター
グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。
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大恵 陽子
競馬ファン歴25年
女性競馬リポーター - グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。