女性騎手たちと親交のある、
競馬リポーターの大恵陽子さんが、
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(毎週金曜 更新予定)

COLUMN

Vol.21 肩の補強大作戦


中島良美騎手(浦和競馬)が現在、肩を強化中のようです。



今年2月末、調教中に落馬し、左肩を亜脱臼。療養後、3月15日から騎乗を再開したのですが、同29日の浦和5R騎乗後から乗り替わり、約3カ月、戦列から離れていました。

「調教の時は亜脱臼だったのですが、そこからだんだん悪くなってしまい、また脱臼しました。
脱臼癖はなかったんですけど、やっているうちに癖がついてしまったみたいです」

そう話す中島騎手の左肩をふと見ると、脱臼を予防するためでしょうか、サポーターを着けていました。

元横綱・千代の富士は肩の脱臼癖があり、腕立て伏せなどで鍛え上げ、筋肉の鎧を身に着けることで克服に努めたといいます。

中島騎手はどうなのでしょう?

「手術をしていないので、筋肉でカバーできるように筋トレをしています。チューブを使った筋トレをまずは始めて、慣れてきたのでいまはベンチプレスを上げています。自分の体重まで上げられたらいいんですけど、まだ全然です(苦笑)」

馬を追ったり、ムチを打ったり、ジョッキーは肩を大きく使う動作がありますから、中島騎手も肩周りの筋肉を強化しているんですね。

筋トレの合間には、リフレッシュを兼ねてかつての担当馬に会いに行ったようです。

「地方競馬教養センターや成田市にある馬の学校で在学中に世話をしていた馬を見に行きました。やっぱり愛着がありますね。向こうが覚えてくれているかは分からないですけど、『覚えているだろうな~』と思い込んで触っていました(笑)」

そうして6月28日の浦和競馬で復帰を迎えた中島騎手。
ちょうど浦和競馬場ではお客様の入場も再開(事前抽選制)し、中島騎手の勝負服柄のマスクを着けたファンの方も早速いらしていました。



「お客さんもまた入れるようになったので、応援お願いします」

と中島騎手。
ケガなく無事に、白熱したレースを楽しみにしています!

  • 大恵 陽子競馬ファン歴25年 女性競馬リポーター

    グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。

  • 大恵 陽子
    競馬ファン歴25年
    女性競馬リポーター

  • グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。