女性騎手たちと親交のある、
競馬リポーターの大恵陽子さんが、
彼女たちの日々の様子や
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(毎週金曜 更新予定)

COLUMN

Vol.22 勝利への近道は、気分転換!


少し前になりますが、昨年末に岩永千明騎手(佐賀競馬)が地方通算400勝を目前としていた頃、なかなか思うように勝つことができない時期が続いたことがありました。



「すんごく苦しみました。気分が乗らなくて、下がっていってしまって」

と当時を振り返る岩永騎手。

勝てない→悩む→やっぱり勝てない→気持ちが落ちる、という悪循環にともすれば陥ってしまいそうですが、そんな時にジョッキー出身の調教師から

「何かを変えてみろ」

とアドバイスを受けて、たくさん気分転換を図ったそうです。

「髪を染めたり、当時はマニキュアをしたり、まつ毛パーマも。女性は、気分を変えるためのオシャレの方法がいろいろありますからね」

と、今ではすっかり吹っ切れたように笑顔で振り返ります。

女性って自分にしか分からない些細な変化であっても、髪の毛を少し明るい茶色にしたとか、マニキュアをベージュからピンクに変えたとか、何か「これ、可愛い!」と自己満足できるものがあるだけでモチベーションがすごく上がるんですよね。

そうして挑んだ昨年12月18日の佐賀1Rをリンランで勝って地方通算400勝を決めると、今年の初勝利を飾ったのもリンランでした。

岩永騎手にとって特別な存在の1頭となったリンラン。

「好きだし、思い出の馬です。
この子は厩舎に来た時からずっと調教をしていて、素直で大人しくて可愛いんです。
最近は長い距離をずっと走っていたんですけど、それで体力がついたんでしょうね。6月20日に久しぶりに短い距離を走ったら、勝ってくれました」

と、先月にはコンビ4勝目を挙げました。

さらに、最近はリンランの周りでちょっとした変化があったと言います。

「うちの厩舎に18歳の女の子が厩務員さんとして入ってきたんです。元々ジョッキーになりたかったみたいで、馬が好きなんでしょうね。佐賀も女性の厩務員さんが増えて、今は10人くらいいます。若い子も多いんです。
うちの厩舎の女の子は、こないだのレースでリンランをパドックで引いていましたよ。大人しい馬だから大丈夫、ということで先輩厩務員さんと二人で引いていました」

なんと!
新たに女性厩務員さんが岩永騎手の所属する山下定文厩舎に入っていたとは。
どうしましょ、その日(7月4日、4着)はリンランのレース写真しか撮っていません。



えーっと、えっと…水色のポロシャツを着たこの後ろ姿の方でしょうか?



青いメンコを着けているのはリンラン。
その手前で引き手を持っているショートカットの方かな?

手前の飛田愛斗騎手(6月27日に地方競馬史上最速で通算100勝を達成!)に思いっきりピントがいってしまっていて申し訳ない限りです。

リンランや、この日の1Rを岩永騎手で勝ったカシノバリサイトを担当しているという女性厩務員さんについては、ぜひ今後、岩永騎手と含めてリポートをお届けしたいと思います!

  • 大恵 陽子競馬ファン歴25年 女性競馬リポーター

    グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。

  • 大恵 陽子
    競馬ファン歴25年
    女性競馬リポーター

  • グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。