Vol.38 スタートダッシュのつかなかった馬が！

先週24日。
日曜日の夜がこのまま更けていくのはもったいない気持ちに駆られ、高知競馬のレース中継をつけました。

最近、テレビでYouTubeを見られるように環境を整えたので、YouTubeの「高知けいば」チャンネルからライブ映像をテレビの大画面で再生。
パドックは騎乗命令がかかるまで繰り返し1番から順に映してくれるし、返し馬も見られるし、その後にはオッズも放映されて、なんて快適なの！とウキウキしました。

よしよし、それじゃあ高知9レースを買おう！と、出馬表と睨めっこ。
永森大智騎手と岡村卓弥騎手を軸に据えて買ったのですが、このレースを勝ったのはグロンフォールと濱尚美騎手。

スタートから1コーナーまでで「えっ！」と声を上げてしまいました。

というのも、JRAから移籍初戦の前走、永森騎手が騎乗したのですが
スタートから追って追って出ムチを入れてようやく後方から3頭目という位置取り。

勝負所から素晴らしい脚を使って2着まで追い上げましたが、
574kgの大きな体だったので、スタートからしばらくはスピードに乗りづらいのかな？
と想像していました。
ところが、濱騎手が乗ったこの日はムチを一発も入れず、気合いをつけるとグンと進んで3～4番手の先行集団につけたのです。

永森騎手でもあれだけ進んでいかなかったグロンフォールが……！

「前走は本当は私が乗る予定だったのですが、前日の返し馬で落馬して膝を負傷したので、永森騎手に乗り替わりでした。
スタートしてなかなか進んで行かなかったのは、久しぶりの競馬ということもあったのだと思います。
あの時、永森さんがしっかり動かしてくださったので、その魔法がかかった状態で乗ることができました」

と、濱騎手。

そういえば、「トップジョッキーが騎乗すると、行きっぷりが良くなる馬がいる」と聞いたことがありますが、そんな感じでしょうか。

本来なら移籍初戦から騎乗予定だった濱騎手は、普段の調教からも騎乗しています。
普段はどんな馬なのでしょうか？

「調教でもハミを取りはじめたら結構行く感じで、ストライドが大きくてグングン引っ張っていきます。
ズブい面もなくて、ゴーサインを出すとスッと行ってくれますし、悠々と走っていて、そんなにタイムを出していないように感じても、調教で3ハロン(600m)41秒も出るんです」

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大きな体から広いストライドが繰り出されるんですね。
また、大きさを感じる瞬間はふとしたところにも。

「パドックで厩務員さんに足を上げてもらって跨る時、『大きいなぁ』って感じます。
ゲートの中のスペースもピッタリで、前後左右がみっちりでした(笑)」

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性格はおとなしくて、周りの馬がジタバタしようとも「関係ないでしょ」というような貫禄があるそうです。

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「こないだのレースではスタートから1コーナーまでの間で行こうと思って押した分、ハミを取って行きたがりましたが、1コーナー過ぎで落ち着きました。
今はC3の下級クラスなので、まだまだこれから楽しみがあると思います」

とのこと。
先日は単勝1.7倍のプレッシャーを跳ね除けて見事勝利しましたから、
また勝利を積み重ねて少しずつ上のクラスに上っていく様子を楽しみにしたいと思います。

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楽しみと言えば！
昨日、「LJSレディスジョッキーズシリーズ 2021」が開催されることが発表されました。

待望の「女性騎手だけによるレース」が実現します。
オールレディスでのレースは国内では2011年12月19日のレディスジョッキーズシリーズ2011第3ラウンド(福山競馬場)以来。

11月23日(祝火)　盛岡競馬場
11月27日(土)　　高知競馬場
2月18日(金)　　 名古屋競馬場

の3ラウンドの予定。

濱騎手にとっては11月は18日にヤングジョッキーズシリーズ トライアルラウンド名古屋もありますから、遠征続き。

日帰りできる場所はトンボ帰りで、翌朝は夜が明けない時間から調教に騎乗したり
自厩舎が忙しい時は馬の手入れを手伝うこともありますから

「忙しくなりますね！」

と嬉しい悲鳴のようです。

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久しぶりの、そして待望の女性騎手だけのレース、ジョッキーも私たちファンも思う存分、楽しみましょう！