14日（土）、香港シャティン競馬場で行われたチャンピオンズマイル（香港GI）は、予定通り16時20分（現地時間：15時20分）に発走。日本からただ一頭の参戦となったコスモバルクは、10着だった。

　事前に懸念された悪天候の予報とは打って変わって、当日は快晴となり、発表された芝状態も“良”。最終オッズは、デビュー以来17連勝の地元馬サイレントウィットネスが1.25倍の断然1番人気で、コスモバルクは21.0倍の4番人気だった。

　注目のスタートは、バルク（6番枠）の隣りに入った7番枠のタイバーがゲート内で暴れ、これを物見したバルクがやや出遅れてしまう。一瞬は馬群に囲まれる形となったバルクだが、鞍上の千葉津代士騎手が上手く外へ導き出し、スルスルと上位へ進出。4コーナーを回る頃には3番手まで追い上げた。
　しかし、直線では伸びることができず、徐々に後退。最後は10着でゴールした。

　一方、最有力視されたサイレントウィットネスは、そのまま逃げ切るかと思われたが、後方から内を通って追い上げたブリッシュラックにゴール寸前で短頭差交わされ、初の黒星。それでも、地元馬同士のワン・ツーに、香港ファンは大いに盛り上がったことだろう。

　レース後に、「いい経験ができました」「初のマイル戦で、よく頑張ってくれた。これからも挑戦し続けます！」と語っていた、千葉騎手と田部和則調教師。

　日本代表として見せ場を作り、香港場内を盛り上げたコスモバルクが、無事に日本へ戻りファンの方々へ勇姿を見せてくれるよう期待している。