データ分析

過去10回の出走馬137頭のうち、北海道は18頭。遠征競馬での選択肢がいくつかあるなかでローレル賞に出走するということは、勝算もあると見込まれたと考えるのが妥当で、うち8頭が3着以内に入って、3着内率はトップの44.4％。一方の南関東は、地元川崎が4勝、2・3着各3回。出走数も最多という点を含めて今年も注目が必要だ。[表1]

優勝馬は単勝4番人気以内。しかし2着は10頭のうち9頭が3番人気以下で、5番人気以下も5頭いる。3着は7頭が3番人気以内となっている。平均配当は馬連単4,541円、3連単は、2014年こそ11万円だったが、その他の年は4万円台以下となっている。[表2]

ローレル賞が行われる川崎の1600mは、4コーナーの奥がスタート地点。1コーナーまでは450mほどあるため、先行争いはそれほど激しくならない傾向がある。しかし馬番別の成績は特徴的な分布。1～7番の成績が良好ではあるものの、1番と2番は勝利がゼロで、2着が計4回となっているのが興味深い。また、5～7番は計5勝しているが、2着と3着は計4回と少なめだ。
なお14～20年では、1番を除くすべての馬番から3着以内に入っていたが、21年以降の3回は3着以内がいずれも1～7番。近年は内め枠優勢が顕著になっているようだ。[表3]

所属別に通算勝利数ごとの成績を分類してみると、南関東[表4-1]では2勝馬が4勝をマーク。ただ、好走の確率が高いのは3勝以上となっている。北海道[表4-2]では1勝で勝利を挙げた2016年アップトゥユーがいるものの、好走例が多いのは3勝。2勝は昨年こそアメリアハートが2着に入ったが、全体的にみると期待ほどの結果は得られていない感がある。
ちなみに14年は、南関東の1勝馬が3着以内を独占。それを例外とすると、南関東の1勝馬は狙いにくいと考えていいだろう。