予想情報

レースの見どころ

昨年までは1400mで行われていた佐賀ヴィーナスカップだが、今年からは1750m戦へと距離が変更されて実施される。昨年もそうだったが、他地区馬の活躍が目立つ近年で、地元佐賀勢にも健闘してほしいところだが、今年も強者が顔を揃えた。名古屋の大物女傑セブンカラーズが佐賀初参戦となるが、これまで実績と距離適性などを踏まえると優勝候補の一角に違いはない。大井所属のミルニュイ、昨年に続きミニョンも同じローテーションを組んでここへ参戦してきた。日程はハードだが川崎所属のエレノーラも軽視はできないところだろう。昨年の覇者で3年連続でこのレースに臨むアンティキティラも距離実績はあるし上位争いに有力な1頭となる。地元佐賀勢だと移籍戦になるシルヴァーゴーストが仕上がり良く、強敵相手に好勝負を挑む。

本命

セブンカラーズ

名古屋競馬場で2歳新馬でデビューすると、そこから9連勝をマークした好素材。無傷のまま東海ダービーを見事に制し牡馬を相手に一蹴。通算12勝のうち、これまで重賞6勝を含む活躍で、古馬に混じってからも好成績を残している。直前の牝馬重賞となる若草賞土古記念を制した内容も良かったし、派手に勝つタイプではなくなったものの、並ばれてからの勝負根性は非凡。昨年12月に戦列に復帰してからもレース内容は良いし、距離もオールマイティーにこなせるタイプ。先行型で佐賀コースとの相性も悪くはなさそうだし、ここなら実績上位で優勝候補に推せる。

対抗

ミルニュイ

新潟のダート1800m戦となる3歳未勝利でデビューをすると、そこから計7戦使っても勝ち星を挙げることができず大井へと移籍した。新天地に移って2戦目で勝ち上がると、2連勝を決めて再びJRAへ再転入。1走目は発進不良で前進気勢を欠き競走中止となったが、次走の中山のダート1800m戦で圧勝。2勝クラスでは頭打ちとなって、また大井へ移籍した。大井と船橋のマイル戦で勝ち星を量産しているが、1800m戦でも勝っているし距離に対しては不安はない。重賞タイトルこそ獲得してないものの、直近成績からも力量上位だし、そこそこ先行力がある点も大きな強み。逆転あるならこの馬だろうし、すんなりの先行策が叶うと。

単穴

ミニョン

2022年の3歳時にJRAから大井に移籍すると初戦を快勝。その後1600m戦で2勝目を挙げると、そこからが伸び悩み気味となり高知へ移籍した。転入後はなかなか勝てなかったが、5戦目にして勝ち上がると3連勝を飾り、常に安定した走りを見せて大崩れしていない。昨年のこのレースは、ゲートや道中の不利なども影響して不完全燃焼に終わったが、今年は距離も延びてスムーズな展開が予想される。昨年と同様のローテーションを組んで良い状態で出走できそうだし、先行する形で得意の展開に持ち込めれば流れひとつで大駆けがあっても不思議ない。

連穴

エレノーラ

アンティキティラ

シルヴァーゴースト

川崎所属のエレノーラはロジータ記念4着の実力だし、このメンバー構成でも素質はヒケを取らない。詰まった日程で輸送もあるが、直前までしっかりと調整はされており状態は悪くなさそう。条件的にも狙って損はないはず。佐賀コースを得意としているアンティキティラにも注意したい。笠松のブルーリボンマイル、高知の若草賞土古記念ではセブンカラーズに引き離されているが、この顔ぶれなら展開面やペースも違ってくるはず。しっかりと折り合って流れに乗れれば巻き返してくる力はある。地元佐賀勢だと移籍初戦となるシルヴァーゴーストが有力となりそう。JRAではマイル戦までの経験しかないが、これくらいまでの距離なら守備範囲とみたい。先行できるスピードもありそうだし、すんなり前でペース掴めれば粘り込むシーンも一考。

提供 馬物語 永瀬 将尚

注記

当ページの情報は、4月19日(土)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。