全国の地方競馬場を回り、
レースの裁決や
決勝審判を担当しています。

小野寺 梨紗 RISA ONODERA
公正部専門職/2021年採用

競馬場に着いたら、
まずは、その日の出走表や
新聞を受け取ります。

レースの様子は
全体が見渡せる場所から
双眼鏡でチェック。

レース後は、
映像を見返しながら、
意見を交わします。

職員Q&A

Q1

NARを選んだ理由は?

地元に地方競馬場があり、母が厩務員として働いていたため、昔から馬は身近な存在でした。高校時代は馬術部に所属し、大学は北海道の畜産大学へ。就職活動でも「馬と関わる仕事がしたい」と漠然と考えていましたね。NARとの出会いは、学内説明会。一つの地方競馬場ではなく、全国の地方競馬場に触れられる点と、様々な業務内容を経験できる点に惹かれ、入会を決めました。選考中の人事の方々の丁寧な対応も好印象を持ちました。

Q2

現在の仕事内容は?

各地方競馬場に派遣され、裁決委員として主催者とともにレース監視を行ったり、決勝審判委員として着順の判定を行ったり、競馬開催に欠かせない公正部の業務に携わっています。裁決委員の仕事ではレース中に各馬が大きな不利を被っていないかを監視し、場合によっては加害馬の騎手や調教師に処分を下します。とはいえ、レースは二つとして同じ状況はありません。さらに、地方競馬全体で判断基準にブレがあってはいけません。全国の地方競馬を横断してレースを監視している私たちが、他場の裁決内容を共有するなどしながら、常に公正かつ柔軟な姿勢でレースと向き合っています。

Q3

仕事の面白さ、やりがいは?

開催業務はどんな出来事が起こるか予測できず、常に緊張しているため、一つの開催が無事に終了した時はホッとしますね。開催日は第1レースの2時間くらい前に競馬場に到着し、その日の出走表を確認。どの馬がどんな癖を持っているか、過去にどんなレースをしたかといった内容を事前にノートに書き込み、レース監視に臨みます。ちなみに、レースとレースの間隔は約30分。毎回、限られた時間の中で判断する難しさを実感しています。また、その日のレースで起こったこともノートにまとめ、他の職員と共有。自身が経験したことや学んだことが、別の開催業務で活かせた時はやりがいを感じますね。

Q4

印象に残っている出来事は?

入会当初はコロナ禍だったこともあり、無観客での開催でした。それが、徐々に入場制限が緩和され、重賞などの大きなレースではたくさんのお客様が来場するように。初めて大歓声の中で裁決や審判を行った時は感慨深いものがありましたね。大勢のお客様に競馬を楽しんでもらえていることが実感できましたし、改めて地方競馬の魅力を感じた瞬間でもあります。

Q5

NARの魅力は?

全国15ヵ所の地方競馬に携われる点は大きな魅力だと思います。とくに、公正部の専門職は毎月シフトが組まれ、日本全国の競馬場に出張します。たとえばある月は笠松(岐阜県)に始まり、佐賀、川崎、船橋、名古屋といった感じでした。出張先では、先輩たちから紹介してもらったその土地の美味しいお店に行ったり、ホテルでのんびり過ごしたり。仕事中が緊張しているぶん、それ以外の時間はリラックスするようにしています。また、各主催者の担当者と交流する機会も多く、日本全国に知り合いが増えていくのも楽しいですね。

Q6

今後の目標は?

まずは、上司や先輩たちのように様々な視点でレース監視ができるよう、公正部の専門職としての経験を積み、自分の引き出しをもっと増やせるように頑張りたいです。その上でNARには競馬の開催業務の他に、騎手の養成や全国的な広報活動など、地方競馬に関わる幅広い業務が存在します。ジョブローテーションもありますし、すべての業務の経験が次の業務に活かされるため、私自身も色々な仕事に挑戦してみたいですね。仕事による男女差もないですし、最近では主催者側にも女性が増えています。若い人も多い職場なので、ぜひ、皆さんも挑戦してみてください。