アンバサダーが語る
シリーズ競走の魅力 SERIES COLUMN
SERIES COLUMN
VOL.03 瀬戸山知花 2021.07.15
ほんの1秒が命取り。瞬き厳禁!

競走距離1,000m以下のレースのみで構成される【スーパースプリントシリーズ(SSS)】。
コーナー通過は3〜4コーナーのワンターンだけという超短距離競走のシリーズです。
11年目となる今年は、6月6日(日)水沢競馬場の「早池峰スーパースプリント」を皮切りに、全国各地で全6戦のトライアルレースが行われ、7月21日(水)船橋競馬場で行われるファイナル「習志野きらっとスプリント」を目指します。

ラブミーチャン
(第3回習志野きらっとスプリント)


このスーパースプリントシリーズを語る上で欠かせないスターホースといえば、2011年の創設以来、シリーズ3戦目の「名古屋でら馬スプリント」と、ファイナル「習志野きらっとスプリント」共に3連覇という偉業を成し遂げたラブミーチャン。特に3連覇がかかった2013年の「習志野きらっとスプリント」では、実力拮抗のメンバーが揃う中、圧倒的なスピードを炸裂させ2着に5馬身の差をつけて圧勝しました。1,000mでの5馬身差勝利はかなりのインパクトで、今も尚その時の興奮と衝撃は色褪せません。

ノブワイルド
(第10回習志野きらっとスプリント)


興奮したレースといえば、昨年2020年度のファイナル「習志野きらっとスプリント」。
これまでSⅡだった格付けが、南関東最高ランクのSⅠへ格上げされ、これまで以上にハイレベルな戦いが期待されました。注目のメンバーは、短距離路線で才能が開花したキャンドルグラスや、シリーズのトライアル戦「川崎スパーキングスプリント」の勝ち馬ポッドギル、「グランシャリオ門別スプリント」でレコードタイム勝ちのアザワクなど、豪華な顔ぶれで話題を集めました。
そんな主役級のスプリンター達が揃う中、想像を遥かに超越する強さを見せつけたのは、他でもない2019年度の覇者ノブワイルド(浦和・小久保智厩舎)です。
7枠12番の外枠から絶好のスタートを切ると、鞍上の左海誠二騎手が激しく手を動かしてハナを主張。すぐにアザワクに並びかけられるも、3〜4コーナーで振り切って単独先頭に立つと突き放す展開に。最後はキャンドルグラスとフランシスコダイゴが猛追を図るも、粘りに粘って逃げ切りました。「習志野きらっとスプリント」2連覇達成、メンバー唯一のダートグレードウイナーとしての強さを見せつけました。スタートからゴールまで、瞬きと呼吸を忘れてしまうくらい(笑)夢中になったレースでした。

そんな熱戦から一年。今年もシリーズファイナル「習志野きらっとスプリント」を残すだけとなりました。
初戦の早池峰スーパースプリントは今後のさらなる活躍が期待されるキラットダイヤが勝利しました。佐賀がばいダッシュでは新人騎手として驚異のスピードで通算100勝を挙げたばかりの飛田愛斗騎手とのコンビで昨年に続きドラゴンゲートが勝利、川崎スパーキングスプリントはカプリフレイバーが見事1番人気に応えました。4戦目の園田FCスプリントは9歳馬ながら2着に6馬身をつけての圧勝劇を演じたダノングッドが約1年ぶりの勝利を飾りました。グランシャリオ門別スプリントは紅一点の快速牝馬アザワクが連覇を達成、日本海スプリントはニュータウンガールが豪脚を披露して重賞制覇を遂げました。

コロナ禍での開催の決断は簡単ではなかったと思いますが、たくさんの対策を講じた上で実現に向け日々準備に勤しんでいる関係者の皆さん、テレビの前で変わらず応援してくださる全国の競馬ファンの皆さんには、本当に頭が下がる思いです。私もシリーズ最終戦まで、画面の前で観戦を楽しみたいと思います。
集中力・瞬発力・スピード力が問われる1,000m以下ワンターンのみの最速決戦。
一瞬たりとも目が離せませんね。

《関連リンク》
スーパースプリントシリーズ2021特設サイト