アンバサダーが語る
シリーズ競走の魅力 SERIES COLUMN
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VOL.01 舩山陽司 2021.07.15
今後の飛躍が期待される若武者たちの熱き戦い!

ヤングジョッキーズシリーズが始まり今年で5年目。実況やイベントで何度も携わっているが、「なんとかチャンスを掴もう」「全国に名前を売り出してやろう」と意気込む若武者の熱気が好きだ。このシリーズでのデビュー以来初勝利を挙げたり、見違える様な騎乗で好成績を残したり、そんな変身ぶりがまるで高校野球の様で、見る者の心を揺さぶってくる。

過去4年の優勝者は臼井健太郎騎手(船橋)、櫻井光輔騎手(川崎)、岩本怜騎手(岩手)、吉井章騎手(大井)といずれも地方競馬所属。JRA勢で表彰台に上がったのは岩崎翼騎手(現・和田)、森裕太朗騎手、荻野極騎手の3人で、常日頃の成績はあまり関係なく、シリーズに賭ける気持ちが強いほど、結果を出せている様な印象がある。
逆に言うと、岩本怜騎手を除くNARグランプリ優秀新人騎手賞受賞者や、デビュー年に新人ながら浦和所属騎手最多勝を記録した福原杏騎手、JRAでは飛ぶ鳥を落とす勢いの横山武史騎手などが、悉く表彰台を逃しているのが面白い。これがこのヤングジョッキーズシリーズの魔力であり、魅力でもあるのだ。

さて、今年はどの騎手がスポットライトを浴びるのか、注目騎手を紹介したい。まずは高知の妹尾将充騎手だ。2019年デビューの20歳。メキメキと力をつけて勝ち星を量産している期待の若武者だ。なにしろ妹尾騎手は穴を開ける。デビューから57勝を挙げているが(7月4日時点)、その内23勝が4番人気以下。今春も9番人気リリベットや7番人気メイショウタイホウで大穴を演出していて、“大穴一発”の魅力があるジョッキーだ。ヤングジョッキーズシリーズについては「今年は行けそうな気がする」(モーニング展望より)とふんわり語る前向きさと明るさも魅力。トライアルラウンドは佐賀、高知、園田で騎乗予定。どんな一発を見せてくれるか、ワクワクしている。

JRAからは富田暁騎手を取り上げたい。2017年デビューの24歳。今年は既に20勝を挙げ(7月4日時点)、デビュー2年目に記録した年間29勝を軽く超えられそうだ。デビュー3年目には期限を決めずに豪州で修業。その成果が徐々に実を結びつつある印象だ。デビュー直前にインタビューした時「スーパースターになりたい」と目を輝かせていた姿が思い出されるが、その特別な存在になるために一歩ずつ階段を上り、着実に成長を見せているのは頼もしい。きっかけさえ掴めば大きく飛躍してくれそうだ。豪州のタイトな競馬を経験しているので、小回りの地方競馬にも対応できそうなのも魅力。トライアルラウンドは佐賀、高知、金沢で騎乗予定。全国にその名をとどろかせられるか、見届けたい。

全国各地でトライアルラウンドが行われるヤングジョッキーズシリーズ。なかなか観戦が簡単ではない状況でもあるが、是非、その熱気を肌で感じてもらいたい。

《関連リンク》
2021ヤングジョッキーズシリーズ特設サイト