アンバサダーが語る
シリーズ競走の魅力 SERIES COLUMN
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VOL.03 中川明美 2021.09.09
個性豊かな3歳馬が出走予定、注目の戸塚記念は決戦間近

ダービーグランプリをファイナルに、地方競馬3歳王者の座を競う『3歳秋のチャンピオンシップ2021』もいよいよ佳境。8月には3つの対象レースが行われました。

ベニスビーチ
(第56回サラブレッド大賞典)


8月15日に実施されたサラブレッド大賞典(金沢・2,000m)は、先行集団からラクに抜け出したベニスビーチが人気に応えて優勝。2着馬フューリアスに3馬身差をつける力強い走りを見せました。

8月18日の黒潮盃(大井・1,800m)は、58キロを背負った2番人気ジョエルが直線を抜け出し独走状態で5馬身差の圧勝。最後の直線では後続との差を広げる一方で、上がり38.1秒をマークするなど、重賞馬の貫禄を示した内容でした。

8月29日には黒潮菊花賞(高知・1,900m)が行われ、黒潮皐月賞と高知優駿を制したハルノインパクトが三冠達成なるかに注目が集まりましたが、激戦の末、ゴール前でトーセンジェイクがインから伸びて、クビ差を捕らえての勝利となりました。

南関東では戸塚記念(川崎・2,100m)が9月15日に実施。10月3日のダービーグランプリへの最後の対象レースとなります。
春に活躍した実績馬と、ひと夏で成長を遂げた馬がぶつかり合うレースは競馬の醍醐味でもあります。春に勝ちきれなかった悔しさを晴らしたい馬も出てくるだけに、本当に楽しみな戦い。

キャッスルトップ
(第23回ジャパンダートダービーJpnI)


その戸塚記念には、7月のジャパンダートダービー(JpnI)を見事逃げ切って大金星を挙げたキャッスルトップが出走を予定しています。ジャパンダートダービーへは補欠5番目から繰り上がっての出走で、単勝は万馬券。ゴール前で迫るゴッドセレクションやウェルドーンを封じた脚は、フロックだと思えない粘り強さでした。さすがにこの激戦を制したあとは疲れが出てひと息入り、秋は戸塚記念から始動予定。陣営はダービーグランプリ参戦のプランを口にしているだけに注目度は高まります。

ジョエル
(第55回黒潮盃)


黒潮盃を制したジョエルも戸塚記念を予定。前走ジャパンダートダービー(JpnI)でのレース内容に納得がいかず、黒潮盃へ向けては往年の名ジョッキー・張田京調教師が自ら調教に跨がって負荷をかけて調整。そのバトンを長男の張田昂騎手が受け取って先行策を取り、春のクラウンカップに続く親子での重賞制覇となったのでした。「距離延長されるのはさらに良い」と張田騎手。戸塚記念からダービーグランプリへの遠征が視野に入ってきます。

8月30日に実施された戸塚記念トライアル芙蓉賞では、マカベウスが優先出走権をゲット。2歳で平和賞を勝ちながらも、クラシックでは羽田盃6着、東京ダービー7着と末脚を発揮できず不完全燃焼だった悔しさを、ひと夏を越した戸塚記念で晴らしたいところです。

実力馬の対決が注目される戸塚記念。秋の3歳チャンピオンシップの行方を占う一戦となりそうです。

※編集者注:
3歳秋のチャンピオンシップ2021 今後のレース予定
9月9日(木)園田オータムトロフィー(園田)
9月12日(日)ロータスクラウン賞(佐賀)
9月14日(火)西日本ダービー(名古屋)
9月15日(水)戸塚記念(川崎)
10月3日(日)ダービーグランプリ(盛岡)

《関連リンク》
3歳秋のチャンピオンシップ2021特設サイト