2010/03/25
2010年4月からの競走番組に関する統一事項について

 全国地方競馬の競走を多くのファンの方により分かりやすくご理解いただき、さらに魅力ある競走番組作りに取り組んでいくため、新年度より競走番組の呼称等の統一を行います。

「普通競走」?「一般競走」?
 これまで競馬場によって「普通競走」、「一般競走」と異なる呼称が使われてきた、いわゆる"平場"競走は「普通競走」に統一されます。競走種別としては「重賞」、「準重賞」、「特別」、「普通」の4種類に区分します。
重賞 各地の競馬場の競走体系上、特に重要な競走です。一定の出走資格のもと、クラス上限を定めない競走です。
準重賞 主に重賞競走の体系を補うために実施される重要な競走です。2010年度現在、南関東のみで実施されています。
特別 賞金、出走馬の質などの高い競走です。主催者側で出走馬を選定して行う「選抜特別」といった競走も含まれます。
普通 いわゆる"平場"競走です。主催者側で出走馬を選定して行う「特選」や「選抜」(牝馬のみを選んだ「選抜牝馬」)といった競走も含まれます。

 また、今後「一般競走」とは、年齢によって区分される競走のうち『3歳(4歳)以上の古馬による競走』を指すことに統一されます。2010年4月からは「2歳」、「3歳」、「一般」と覚えてください。なお、そのほかに1月〜3月の南関東地区では「4歳」が実施されています。


全国どこでもA・B・C
 3歳(4歳)以上で実施される「一般競走」が全国どこでもA・B・C の3つの大区分となります。ただし、このA・B・C の区分は、全国同じ基準で格付けされるものではなく、それぞれ競馬場によって異なることに変わりはありません。また、3つの大区分以下の区分(A1・A2・A3…など)についても競馬場によって取扱いは異なります。これは、地方競馬は競走馬の在籍状況がそれぞれ地区によって異なり、限られた在籍状況のなかで魅力あるレースを提供するため、それぞれ独自のルールにより競走番組が組まれているからです。
 どの地区においても大区分の基準については、上位からA:約10%、B:約20%、C:約70%に近づけることを目指します。


負担重量は牝馬にやさしく
 地方競馬の平地競走における、牡馬・せん馬に対する牝馬の負担重量の減量(アローワンス)については、地区により取扱いが異なっていました。2010年4月からは、ハンデ戦や別定戦など負担重量を別途定める競走を除き、3歳以上なら全国どの競馬場でも牝馬2kg減に統一されます。2歳戦を含め、負担重量の取扱いは下表のとおりとなります。
2歳(〜9月) 同斤量(北海道・南関東)、牝馬1kg減(その他の地区)
2歳(10月〜) 牝馬1kg減
3歳以上 牝馬2kg減
※負担重量の切替日については、開催単位が優先されます。
※移行期間の2010年6月までに限り、南関東地区3歳戦は牝馬1kg減の取扱いを継続します。