データ分析

前回のハイライト

6番人気のコウシュハレガシーが重賞初制覇を果たした。高さ1.6mの第2障害では先に仕掛けた他馬が登坂に苦しむ中、一気にクリア。先頭で下りリードを守り切った。過去重賞では2着が最高で待望のVとなった。1番人気アアモンドグンシンが最後の直線で脚を伸ばし2着。

データ分析

明け5歳馬による重賞で、牝馬は過去5年で14頭が出走し、キサラキク以外では20年のミスタカシマの3着が最高。斥量は牡馬760kgに対して牝は740kgと20kg軽いが、傾向からは分が悪い。

“3歳時の成績”

昨年はコウシュハレガシーが11度目の重賞挑戦で初制覇した。近走成績不振もあり6番人気と評価は低かったが、実績は有していた。3歳3冠レースのばんえい大賞典、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーで全て3着に好走していた。天馬賞と3歳3冠戦では2シーズンの違いがあるが、成績面での結びつきは深い。16~20年の過去5回の優勝馬は、16年キサラキクがばんえいオークス1着、ダービー2着、17年センゴクエース、18年マルミゴウカイ、19年メジロゴーリキはいずれもダービーで優勝している。20年の天馬賞メンバーでは、2着アアモンドグンシンが2年前のダービーを勝っていた。21年は19年のダービー馬メムロボブサップが該当する。

表1優勝馬の3歳時成績(過去5年間)
優勝馬 3歳時成績
2016年 キサラキク 大=6着・菊=2着・オ=1着・ダ=2着
2017年 センゴクエース 菊=1着・ダ=1着
2018年 マルミゴウカイ 大=1着・菊=2着・ダ=1着
2019年 メジロゴーリキ 大=2着・菊=6着・ダ=1着
2020年 コウシュハレガシー 大=3着・菊=3着・ダ=3着

“顕著な差なし”

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2016年 7枠8番 2枠2番 4枠4番
2017年 3枠3番 5枠5番 7枠8番
2018年 8枠9番 5枠5番 4枠4番
2019年 1枠1番 3枠3番 7枠8番
2020年 4枠4番 8枠10番 8枠9番

“鈴木・藤野・藤本”

鈴木恵介が15、16年連覇をはじめ、18年ホクショウディープで2着、19年ミスタカシマで3着。連対率60%、複勝率80%と高い数字を残している。20年コウシュハレガシーで勝った藤野俊二は3度騎乗し全て複勝圏内。ベテラン藤本匠も連対率50%と好相性だ。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
鈴木恵介 2 1 1 1 40.0% 60.0% 80.0%
藤野俊一 1 1 1 0 33.3% 66.7% 100.0%
藤本 匠 1 1 1 1 25.0% 50.0% 75.0%
西 謙一 1 0 0 3 25.0% 25.0% 25.0%
長沢幸太 0 1 0 1 0% 50.0% 50.0%
赤塚健仁 0 1 0 2 0% 33.3% 33.3%
阿部武臣 0 0 1 2 0% 0% 33.3%
西 将太 0 0 1 3 0% 0% 25.0%

“伏兵が連勝中”

1番人気は2勝2着2回と好成績。一方で2番人気の連対は1回(16年キサラキク=1着)、3番人気の連対も1回(19年ゴールデンフウジン=2着)で、連対狙いでは信頼度が落ちる。過去2年の優勝馬は19年4番人気1、20年6番人気で伏兵台頭のシーンもあるか。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2 2 0 1 40.0% 80.0% 80.0%
2番人気 1 0 2 2 20.0% 20.0% 60.0%
3番人気 0 1 3 1 0% 20.0% 80.0%
4番人気 1 1 0 3 20.0% 40.0% 40.0%
5番人気以下 1 1 0 25 3.7% 7.4% 7.4%

ここに注目

近年は「3歳時の成績」が関連している。ダービー、またはオークスで優勝していればチャンス大だ。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。