レース紹介

前回のハイライト

アドマイヤムテキが名古屋移籍後5戦目で重賞初制覇を果たした。前走・笠松グランプリで2着に入り、単勝1.4倍と断然の支持。3番人気ゴールドリングの軽快な逃げに思わぬ苦戦をしいられたが、最後はゴール前で頭差とらえた。勝ち時計は1分28秒0。

データ分析

名古屋記念は東海地区の古馬重賞で、11年は1600m、12年以降は1400mで行われている。条件は19年までハンデだったが、20年より定量となった。また、13~19年まで年齢は3歳上だったが、この間に3歳馬の出走は1度もなく、20年より4歳上となった。名古屋1400mの特長は4角奥からのスタートで、1角までの距離が長く内外の優劣はない。脚質では逃げ馬が好走している。過去10年で3勝し3着以内が7回。また直線は194mで後方からの差し、追い込みが届きづらく、過去10年の連対馬は1角を6番手以内に通過している。差し、追い込み馬は馬連、馬単では狙いづらい。

“充実の古馬勢”

直近5年で4歳から7歳までが勝利を挙げているが、6歳7歳で3勝している。4歳馬の出走はここ4年でのもので、過去10年でも5頭しかいない。充実期を迎えている古馬が活躍している。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
4歳 1 1 1 1 25.0% 50.0% 75.0%
5歳 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
6歳 2 0 2 8 16.7% 16.7% 33.3%
7歳 1 3 2 5 9.1% 36.4% 54.6%
8歳以上 0 0 0 7 0% 0% 0%

“6枠が好相性”

過去10年で6枠が好相性。4勝、2着2回で3着以内に入らなかったのは12、17年のみ。また、3、4枠は各2勝しているが、2、3着がなく、狙うなら頭狙いが賢明。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2016年 8枠10番 6枠6番 2枠2番
2017年 3枠3番 1枠1番 8枠9番
2018年 6枠6番 8枠9番 5枠5番
2019年 6枠6番 1枠1番 5枠5番
2020年 6枠7番 8枠11番 8枠10番

“大畑、丹羽、山田”

大畑雅章が17、19年とカツゲキキトキトで2勝。丹羽克輝は2回騎乗し1、2着、山田祥雄も2回騎乗し1、3着と、すべて好走している。現役騎手でこのレース最多の3勝を挙げるのが岡部誠と丸野勝虎の2人。岡部は昨年勝利、丸野は16年3着と相性がいい。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
大畑雅章 2 0 0 1 66.7% 66.7% 66.7%
山田祥雄 1 0 1 0 50.0% 50.0% 100.0%
丹羽克輝 1 1 0 1 33.3% 66.7% 66.7%
岡部誠 1 0 0 2 33.3% 33.3% 33.3%
佐藤友則 0 1 1 0 0% 50.0% 100.0%
友森翔太 0 1 0 1 0% 50.0% 50.0%
柿原翔 0 1 0 2 0% 33.3% 33.3%
今井貴大 0 1 1 2 0% 25.0% 50.0%
戸部尚実 0 0 1 1 0% 0% 50.0%
丸野勝虎 0 0 1 3 0% 0% 25.0%

“1番人気が連勝中”

5年連続で1番人気は単勝1倍台と圧倒的。16年は3着に敗れたが、17年からは4連勝し、人気に応えている。2番人気は【1103】、3番人気【0302】と信頼度は低い。また、ここ3年は3着に下位人気の馬が入っており、3連単は小波乱の傾向にある。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 4 0 1 0 80.0% 80.0% 100.0%
2番人気 1 1 0 3 20.0% 40.0% 40.0%
3番人気 0 3 0 2 0% 60.0% 60.0%
4番人気 0 0 1 4 0% 0% 20.0%
5番人気以下 0 1 3 20 0% 4.2% 16.7%

ここに注目

昨年から定量となったが、「6枠」が中心になる。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。