データ分析

前回のハイライト

1番人気の中央馬デュープロセスが逃げ切った。スタート直後は兵庫ナチュラリーが前に出たが、二の脚の速さで先頭に立つと、その後は先頭を譲らなかった。勝ち時計は1分27秒4。 3/4 馬身差の2着に兵庫イルティモーネが入ったが、地方馬初勝利はならなかった。

データ分析

兵庫ゴールドトロフィーは01年の創設以降すべて中央馬が勝利しており、地方馬にとっては高い壁となっている。しかし、過去10年で地方馬が3着以内に入らなかったのは16年の1回のみ。決して軽視できない。また、ハンデ戦ではあるが、過去10年の1着馬の平均負担重量は57.6kg。比較的重いハンデを背負わされた馬が勝利しており、実力馬がそのまま力を発揮していると見てとれる。一方、地方馬で3着以内に入った馬の平均負担重量は53.1kg。最も軽い51kgを背負った馬は27頭出走していたが、3着以内は2頭だけ。極端に軽い馬は苦戦している。

“5歳馬が躍動”

過去10年で5歳馬が4勝。直近でも16、18年で制している。また、8歳以上の馬の活躍も目立ち、3着以内に10頭いる。一方、昨年は3歳馬のデュープロセスが11年ぶりに勝利したが、3歳馬は3着以内に3頭のみとデータからは狙いづらい。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
3歳 1 0 0 4 20.0% 20.0% 20.0%
4歳 0 1 2 7 0% 10.0% 30.0%
5歳 2 0 0 4 33.3% 33.3% 33.3%
6歳 0 2 2 7 0% 18.2% 36.4%
7歳以上 2 2 1 16 9.5% 19.1% 23.8%

“「3枠」か「8枠」”

出走数が異なるが直近で3枠、8枠がともに2勝している。ただ、8枠はここ2年で上位に入っていない。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2015年 3枠3番 8枠12番 7枠9番
2016年 8枠11番 7枠9番 8枠12番
2017年 8枠12番 4枠4番 7枠10番
2018年 5枠6番 1枠1番 3枠3番
2019年 3枠3番 6枠7番 7枠9番

“今年のJRAGⅠ騎手”

岩田康誠が15、16年にドリームバレンチノで2着に来ている以外はすべて騎手が異なる。傾向としては、勝利騎手のうち、4人がその年に中央でGⅠを制していた。横山典弘は未勝利だが、GⅠに昇格前の大阪杯を制していた。武豊、北村友一も大阪杯を制している。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
横山典弘 1 0 0 0 100.0% 100.0% 100.0%
和田竜二 1 0 0 0 100.0% 100.0% 100.0%
北村友一 1 0 0 0 100.0% 100.0% 100.0%
戸崎圭太 1 0 1 0 50.0% 50.0% 100.0%
武豊 1 0 0 2 33.3% 33.3% 33.3%
岩田康誠 0 2 0 2 0% 50.0% 50.0%
山本聡哉 0 1 0 2 0% 33.3% 33.3%
松山弘平 0 1 0 2 0% 33.3% 33.3%
下原理 0 1 0 4 0% 20.0% 20.0%
松浦政宏 0 0 1 0 0% 0% 100.0%
内田博幸 0 0 1 0 0% 0% 100.0%
岡部誠 0 0 1 0 0% 0% 100.0%
赤岡修次 0 0 1 3 0% 0% 25.0%

“4番人気以内が勝利”

勝ち馬は4番人気以内で、単勝10倍以上の馬は未勝利。一方、2年連続3連単で万馬券が出ているが、3連系で信頼度が高いのは1番人気。【2021】と着外は1度だけ。また、連対数は2、3番人気が各3回と1番人気より多い。馬連、馬単では2、3番人気がおすすめ。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2 0 2 1 40.0% 40.0% 80.0%
2番人気 1 2 0 2 20.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1 2 0 2 20.0% 60.0% 60.0%
4番人気 1 0 1 3 20.0% 20.0% 40.0%
5番人気以下 0 1 2 30 0% 3.0% 9.1%

ここに注目

過去全戦から「中央所属馬」で問題ないだろう。騎手も「今年のJRAGⅠ」を勝っていれば期待が高まる。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。