4番人気のイチライジンが混戦を制した。外に張る癖があり8番枠が懸念されたが、兵庫のリーディングジョッキー吉村が内へ入れることに成功すると、折り合いも完璧で最後は2着キクノウィングに7馬身差をつけて圧勝した。勝ち時計は1分48秒1。
1700mで行われる園田ジュニアCは過去10年すべて牡馬が勝利しているように、翌年の菊水賞や兵庫ダービーにつながる2歳馬の登竜門。このレースは兵庫史上初の2000勝トレーナーとなった田中範雄調教師が好成績を挙げている。過去10年で【4223】、通算でも8勝とこのレースで圧倒的な強さを誇る。昨年は4番人気のイチライジンで制しており、今年も出走馬がいれば馬券に押さえておきたい。
園田1700mは内枠が一般的に有利とされるが、このレースに限っては過去10年で8枠が【33410】と好成績を挙げ、1枠が【1108】、2枠が【0118】と苦戦している。ただし、比較的人気薄の馬が入っていることが多く、10年はホクセツサンデー(翌年の菊水賞馬)が2枠に入って2番人気3着、12年は1枠のエーシンクリアーが単勝1.4倍で1着と馬券に絡んでいる。内枠の人気馬は狙いたい。
年 | 1着 | 2着 | 3着 | 2015年 | 6枠8番 | 7枠10番 | 8枠12番 |
2016年 | 5枠6番 | 8枠11番 | 6枠7番 |
2017年 | 8枠11番 | 4枠4番 | 6枠7番 |
2018年 | 4枠4番 | 1枠1番 | 8枠11番 |
2019年 | 6枠8番 | 2枠2番 | 5枠6番 |
通算5勝の田中学が過去5年で3回騎乗し1勝、3着1回。通算3勝の大山真吾が4回騎乗し1勝と活躍している。昨年初制覇した吉村智洋も16、18年2着と好相性。一方、今年兵庫最多の重賞71勝目を達成した下原理は3着2回だが未勝利。悲願の初制覇が懸かる。
騎手 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
渡瀬和幸 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
田中学 | 1 | 0 | 1 | 1 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
大山真吾 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
吉村智洋 | 1 | 2 | 0 | 2 | 20.0% | 60.0% | 60.0% |
杉浦健太 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
松浦政宏 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0% | 100.0% | 100.0% |
永島太郎 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0% | 50.0% | 50.0% |
広瀬航 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0% | 33.3% | 33.3% |
下原理 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0% | 0% | 50.0% |
山田雄大 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0% | 0% | 33.3% |
竹村達也 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0% | 0% | 25.0% |
1番人気が15~18年にかけて単勝1倍台で4連勝している。昨年は単勝2・7倍で7着に敗れたが、人気が集中すれば信頼度が上昇する。次に4番人気が【1112】で信頼できる。一方で過去5年中3回、7番人気以下の馬が3着以内に1頭入っており、3連系は高い配当が望める。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 4 | 0 | 0 | 1 | 80.0% | 80.0% | 80.0% |
2番人気 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0% | 20.0% | 20.0% |
3番人気 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 1 | 2 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
5番人気以下 | 0 | 2 | 3 | 33 | 0% | 5.3% | 13.2% |
内枠有利のコースだが「8枠」の好成績は見逃せない。「1番人気」も順当にくることが多い。
(日刊スポーツ編集部)
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