地方競馬の新企画 〜目指せ3歳最強馬〜
3歳馬のチャンピオンを決める大舞台。それが「ダービー」。
馬主、騎手、調教師、きゅう務員、生産者・・競馬に携わる者が必ず夢見るビッグタイトル、そしてファンもまた、競馬というロマンの頂点に熱い想いを寄せる。
そんな「ダービー」が1週間に6レース!?
2006年、地方競馬発のビッグな新企画。その名は『ダービーWeek』。
6月4日(日)〜11日(日)の間に、各地方競馬が誇る「ダービー」のうち6競走を集中施行! これに併せてダービー実施各競馬場で様々なキャンペーンやイベントを催し、かつてない華やかな1週間が展開されることになる。
そして、『ダービーWeek』の大きな意義は、各地域のダービー優勝馬がジャパンダートダービーGI(大井・7/12)を目指す流れを促進すること。
従来からジャパンダートダービーの優先出走権が付与されている東京ダービーのみならず、他の5競走についても、このたび指定競走(※)として認定され、ジャパンダートダービー出走に向けて大きなアドバンテージを得ることで、いわば「甲子園方式」とも言える3歳ダートクラシック路線の活性化が期待される。
※指定競走とは、その1着馬が根幹競走の選定委員会において、同一地区内の他の馬に優先して選定される競走をいう。なお、他の優先出走権の状況や指定馬の数によって適用されない場合がある。
なお、ダービーWeekには(株)FDO、オッズパーク(株)、(社)日本酪農乳業協会、社台スタリオンステーションの4団体から協賛を頂いています。
≪2006年度 ダービーWeek 6/4(日)〜6/11(日)≫
6月4日(日) |
6月6日(火) |
6月7日(水) |
6月8日(木) |
6月9日(金) |
6月11日(日) |
佐賀競馬場 |
札幌競馬場 |
大井競馬場 |
園田競馬場 |
名古屋競馬場 |
水沢競馬場 |
九州ダービー
栄城賞 |
札幌ダービー
北斗盃 |
東京ダービー |
兵庫ダービー |
東海ダービー |
岩手ダービー
ダイヤモンドカップ |
2,000m |
1,700m |
2,000m |
1,870m |
1,900m |
1,600m |
第9競走 |
第10競走 |
第11競走 |
第11競走 |
第11競走 |
第10競走 |
10レース編成 |
11レース編成 |
12レース編成 |
12レース編成 |
11レース編成 |
11レース編成 |
16:15 発走 |
15:55 発走 |
20:10 発走 |
16:00 発走 |
16:30 発走 |
16:05 発走 |
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※出走投票の関係で競走番号、競走数は変更になる可能性があります。 |
ダービーウイークの創設に寄せて
3歳馬が世代チャンピオンの座を争うダービーは、競馬の魅力を最も華やかに表現した祭典です。競走馬はダービーを夢見て生産され、ダービーを夢見てデビューすると言っても過言ではありません。ダービーは、競馬に携わるすべての人々の夢の象徴とも言うべきレースなのです。
同時にダービーには、競走馬にとってのひとつの区切りという性格もあります。それは、ダービーが生産から始まる競走馬の生涯において最初の到達点となり、他世代の馬との対戦という次なるステップへの出発点でもあるという意味です。ですからダービーは、生産地と競馬場を結びつけ、古馬競走に精鋭を送り出す場ともなって、競馬全体を支えていることになります。
ダービーが夢の象徴だとすれば、これに向かって展開される2歳、3歳競走は、夢の実現へのプロセスに置き換えられるでしょう。世代チャンピオンの座に向けて各馬がしのぎをけずる闘いは、独特の緊張感と興奮を生んで競馬ファンを魅了し、その共感を呼んでいます。このダービーへのプロセスが充実するほど、生産と競馬の結びつきもより強固となり、その後に展開される古馬競走の魅力も高まるわけです。
ところで、この2歳、3歳競走の充実が、地方競馬にとっての大きな課題となっています。ジャパンダートダービー(GT)、ダービーグランプリ(GT)というダートの二大ダービーこそ全国の注目を集めていますが、各地で展開されている2歳、3歳競走は、これまで競馬ファンにも、馬主や生産地にも、外に向けて大きくアピールするものではありませんでした。各地区で実施されるダービーも、特別な意味を持った競走として意識されているものはごく僅かです。ダービーが夢の象徴でなく、2歳、3歳競走が夢の実現へのプロセスでない、これでは地方競馬に魅力を感じていただくことは難しいでしょう。
ダービーウイークは、地方競馬の2歳、3歳競走の魅力を高めていく、そのための布石として創設しました。各地のダービーの価値をより高め、夢のある競走に育てること。そこに夢の実現へのプロセスを生み出すこと。そして、その夢をより大きな夢としてのダート二大ダービーにつなげること。これによって地方競馬が生産地との結びつきを強め、夢の実現の場としていきたい。ダービーウイーク創設の先には、このような展望があります。これを第一歩として、地方競馬の、ひいては中央競馬を含めた全日本ダートの2歳、3歳競走の充実を図っていきたいと考えています。
このために大きな力となるのが、競馬ファンの存在です。ダービーが夢の舞台であるひとつの理由は、そのプロセスに、競馬ファンもまた夢を託し、熱い声援を送ってくださるからです。全国のダービーを集中して実施するダービーウイークは、特別な一週間としてダービー本来の祭典性を高めるとともに、全国の競馬ファンに全国のダービーを見ていただきやすい形を目指したものでもあります。これを契機に、是非、地方競馬の各地のダービーをお楽しみください。そして、これらのダービーが成長する姿を、今後の2歳、3歳競走の充実を一緒に見守り、楽しんでいただければ、これこそが地方競馬関係者一同がダービーウイークに託した「夢の実現」でもあります。
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