ダート名牝への前奏曲
プレリュード(前奏曲)というレース名通り、JBCレディスクラシックJpnIの前哨戦としてダート牝馬の有力馬が集結。ここでは過去10年のデータから傾向を分析していく。
4歳馬が3勝、5歳馬が5勝を挙げており、勝率はそれぞれ8.3%、10.6%。3着内馬30頭中23頭を4、5歳馬が占めている。優勝馬は3~6歳馬までそれぞれの世代から出ているが、6歳になると勝率が3.7%と急に下がることから、なるべく若い馬を優先したい。[表1]
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
3歳 | 1 | 0 | 2 | 14 | 5.9% | 5.9% | 17.6% |
4歳 | 3 | 3 | 2 | 28 | 8.3% | 16.7% | 22.2% |
5歳 | 5 | 6 | 4 | 32 | 10.6% | 23.4% | 31.9% |
6歳 | 1 | 2 | 0 | 24 | 3.7% | 11.1% | 11.1% |
7歳 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0.0% | 0.0% | 9.1% |
8歳以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
注記:2016年は2着同着。
優勝馬はすべてJRA馬。地方馬は11年3着のエーシンクールディ(笠松)、16年2着同着のトーコーヴィーナス(兵庫)、18年2着のブランシェクール(大井)、同3着のアルティマウェポン(北海道)と、4頭が馬券に絡んでいる。ただし兵庫生え抜きのトーコーヴィーナス以外の3頭はいずれもJRAデビュー馬だった。[表2]
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
JRA | 10 | 9 | 7 | 23 | 20.4% | 38.8% | 53.1% |
大井 | 0 | 1 | 0 | 31 | 0.0% | 3.1% | 3.1% |
川崎 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
船橋 | 0 | 0 | 0 | 14 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
浦和 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
その他地方 | 0 | 1 | 2 | 32 | 0.0% | 2.9% | 8.6% |
注記:2016年は2着同着。
1番人気は5勝、2着3回、3着0回で3着内率80%と安定。1着馬はすべて4番人気以内で、1、2番人気が揃って2着以内を外したことはない(※16年は2着同着)。ただし6番人気以下が6頭馬券に絡んでおり、18年は2→6→13番人気の決着で3連単143万1700円の大波乱となった。[表3]
単勝人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
1番人気 | 5 | 3 | 0 | 2 | 50.0% | 80.0% | 80.0% |
2番人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 1 | 3 | 1 | 5 | 10.0% | 40.0% | 50.0% |
4番人気 | 1 | 0 | 3 | 6 | 10.0% | 10.0% | 40.0% |
5番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
6番人気以下 | 0 | 3 | 3 | 82 | 0.0% | 3.4% | 6.8% |
注記:2016年は2着同着。
勝ち馬1~8番と9~16番が5頭ずつ、馬券に絡んだ30頭で見ても、1~8番が16頭、9~16番が14頭とそれほど大きな差はない。スタートから最初のコーナーまで十分に距離があり、枠順の有利不利のないフラットなコース。[表4]
年 | 11年 | 12年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 |
頭数 | 16頭 | 13頭 | 13頭 | 10頭 | 14頭 | 14頭 | 16頭 | 14頭 | 12頭 | 16頭 |
1着 | 15 | 7 | 8 | 6 | 12 | 3 | 15 | 9 | 2 | 10 |
2着 | 6 | 13 | 11 | 3 | 4 | 8/11 | 5 | 12 | 10 | 12 |
3着 | 5 | 8 | 1 | 4 | 10 | 10 | 7 | 8 | 13 |
注記:2012年は6番出走取消。2016年は2着同着。
同年のスパーキングレディーカップ組、もしくはブリーダーズゴールドカップ組が、馬券に絡んだ30頭中21頭を占めている。内訳はブリーダーズゴールドカップ組が5勝、2着3回、3着3回、スパーキングレディーカップ組が3勝、2着5回、3着4回(両レースに出走した重複あり)。1着馬で見ても10頭中7頭が該当しており、有力ステップと言える。
『4、5歳のJRA馬』で、スパーキングレディーカップ組かブリーダーズゴールドカップ組が最有力。JRAの条件戦から出走してくるケースでは、12年の3着馬ダートムーア、16年の優勝馬タマノブリュネットはともに前走2勝クラスで善戦しており、2勝クラス以上がレベルの目安となる。11年の優勝馬ミラクルレジェンドは前走でJRAのOP勝ち、20年の優勝馬マルシュロレーヌは3勝クラスを勝っていた。『3勝クラスまたはOP勝ち』は有力と考えたい。また、地方馬ではJRAからの移籍馬が人気薄で穴になる。
(栗田 勇人)
1着
2着
3着
【注記】ダートグレード競走に格付けされた2013年からのデータとなります。2016年は2着同着。
注記
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。