
レースの見どころ
今年で30回を迎えるさきたま杯。創設時から交流重賞として行われてきたが、全日本的なダート競走の体系整備に伴って2024年からJpnⅠに昇格して今年で3年目となる。上半期のダート短距離王決定戦ということでこれまでもハイレベルな戦いが繰り広げられてきた。創設当初は中央馬が優勢だったが、ここ10年に限れば地方馬からソルテ、サルサディオーネ、イグナイターの3頭が優勝している。今年は中央からGⅠ級競走3勝のウィルソンテソーロ、昨年の覇者でレコードホルダーのシャマル、3歳時に重賞3連勝のヤマニンチェルキ、スプリンターズSの覇者ママコチャ、かきつばた記念、根岸Sの覇者ロードフォンスの5頭が参戦。地方勢は地元浦和からは、テレ玉杯オーバルスプリント2着があるアウストロ、京成盃グランドマイラーズ優勝のジョージテソーロ、ここまで12勝の古豪ビナサクセス。大井から東京スプリント2着ティントレット、プラチナC優勝のイグザルト。他地区からは鎌倉記念など重賞3勝のベストグリーン、元中央オープン馬サトノルフィアンが参戦。今年も白熱したレースが予想される。

24年の佐賀JBCクラシック、25年のマイルチャンピオンシップ南部杯、前走かしわ記念とGⅠ級競走を制し、他にも重賞で3勝している実力馬。2着に至っては23、24、25年のチャンピオンズC、23、24年の東京大賞典、24年の帝王賞、今年のフェブラリーSがある。海外に遠征してコリアカップ2着もあり、様々な環境で結果を残している。これまで一番短い距離が名古屋1500mのかきつばた記念。1400m以下の経験がない点が課題になるが、中距離でも速い流れを経験しているし、そこで結果を残している。佐賀競馬場を克服しているので小回りにも対応できる。血統的には母父アンクルモーからスピードを受け継いでいると思われ、1400mに対応は可能とみた。

デビューからダートの短距離路線を歩み、兵庫チャンピオンシップでは4着までだったが、北海道スプリントCを制して本格化。次走は古馬相手にサマーチャンピオンを制し、続いて東京盃をも制して重賞3連勝。カペラSは2着に敗れたが、勝ったテーオーエルビスはその後米国に遠征してチャーチルダウンズSを制したのだから仕方がない。年明け初戦はサウジアラビアに遠征し、リヤドダートスプリントでは12着に惨敗したが、あれはあちらのダートが合わなかっただけ。海外遠征の影響があったか、帰国初戦の東京スプリントは伸び切れなかったが、その後しっかりと間隔をあけて調整して立ち直っている。先に行く脚があるし、差しに回っても力を出せる。まだ成長が期待できる4歳馬で巻き返しは必至だ。

新馬、栄冠賞、ブリーダーズゴールドジュニアカップ、鎌倉記念とデビューから4連勝。その後全日本2歳優駿で3着に敗れ、年明けは海外遠征をしてサウジダービーで9着に敗れた。帰国初戦は地元の1200m戦で古馬相手に完勝。全日本2歳優駿は手応えの割に伸び切れなかったし、サウジダービーも先行して見せ場は作ったものの直線粘れなかったことからスプリンターの可能性が考えられる。今回はダートグレード競走で相手関係は一気に上がるが、3歳馬ということで斤量面でのアドバンテージがある。川崎コース克服から左回りの小回りコースは問題なく、斤量差を生かせればここに入っても十分戦えるとみた。

ママコチャは、2023年にスプリンターズSを制している実力馬。昨年の船橋JBCスプリントで2着に好走しているようにダート適性は高く、この距離も問題なし。外枠で揉まれる心配もなく力を出せる。ティントレットは、プラチナCを制して挑んだ昨年は4着までだったが、前走東京スプリントで2着に好走と力をつけている。コース経験も豊富で侮れない。ロードフォンスは、左回りの1400mかベストの条件、元々が相手なりのタイプだけに大崩れはない。シャマルは昨年レコードで優勝。その後の走りが冴えず評価を下げたが、テレ玉杯オーバルスプリントも制しているこの舞台で復活を遂げる可能性は十分ある。他にも昨年のテレ玉杯オーバルスプリント2着のアウストロは復調気配だし、前走が圧巻の内容だったサトノルフィアン、前が遣り合う展開になればイグザルトの末脚が怖く、伏兵馬の台頭もありそうだ。
提供 勝馬 山形 宗久
注記
当ページの情報は、6月23日(火)17時現在のものです。
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