データ分析 Data Analysis

底力が必要な盛岡2000m戦

マーキュリーカップJpnIIIは第1回からの3回が水沢競馬場で、それ以後は盛岡競馬場が舞台。地方所属馬の勝利は第2回(1998年)のメイセイオペラと第19回(2015年)のユーロビートだけ。盛岡ダート2000mで好成績を挙げるためには底力が必要で、そうなるとやはりJRA馬が優勢ということになるのだろう。その一戦の傾向を、16~25年の過去10回の結果をもとに見ていきたい。

JRAの関西所属が優勢

勝ち馬はすべてJRA所属。なかでも関西馬が8勝、2着6回、3着7回で3着内率は56.8%と、好成績を残している。地方所属で2着に入ったのは、10年前(2016年)のタイムズアロー(船橋)。3着には岩手のランガディア(20年)、ヴァケーション(22年)が、ともに1枠1番から入っている。[表1]

[表1]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA関西 8 6 7 16 21.6% 37.8% 56.8%
JRA関東 2 3 1 7 15.4% 38.5% 46.2%
南関東 0 1 0 11 0.0% 8.3% 8.3%
岩手 0 0 2 44 0.0% 0.0% 4.3%
上記以外 0 0 0 26 0.0% 0.0% 0.0%

3番人気の勝利なし

過去10回のうち9回は1・2番人気馬が勝利を挙げたが、2着と3着はそれぞれ1頭だけ。逆に3番人気馬は未勝利でも2着1回、3着5回、そして4番人気馬は1勝、2着4回と、やや偏った分布になっている。ちなみに3番人気で勝利したのは、第1回の1997年と第7回の2003年の2回だけ。20年以上も3番人気馬が勝てていない点は気になる材料といえる。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5 1 1 3 50.0% 60.0% 70.0%
2番人気 4 1 1 4 40.0% 50.0% 60.0%
3番人気 0 1 5 4 0.0% 10.0% 60.0%
4番人気 1 4 0 5 10.0% 50.0% 50.0%
5番人気 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
6番人気以下 0 2 2 80 0.0% 2.4% 4.8%

4歳と5歳が中心

4歳馬が5勝で、5歳馬が4勝。7歳馬は3着が3回あるが、8歳以上での好走例は、10年前(2016年)に8歳で2着に入ったタイムズアロー(船橋)だけとなっている。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
4歳 5 2 2 11 25.0% 35.0% 45.0%
5歳 4 4 4 13 16.0% 32.0% 48.0%
6歳 1 3 1 24 3.4% 13.8% 17.2%
7歳 0 0 3 25 0.0% 0.0% 10.7%
8歳以上 0 1 0 31 0.0% 3.1% 3.1%

前走JRAのレースが好成績

3着内馬30頭のうち27頭がJRA所属という重賞だが、臨戦過程については特徴あり。前走が地方のダートグレードだった馬の成績が相対的にいまひとつで、JRAのダートグレード以外から臨んだ馬が3着内率では56.5%と、もっとも良い数字になっている。ちなみに、JRAのダートグレードから臨んで3着以内に入った10頭は、すべて前走が2着以下。そのうち前走2着は2頭で、4着も2頭。残り6頭は9着以下からの巻き返しだった。[表4]

[表4]前走別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRAのDG 5 3 2 10 25.0% 40.0% 50.0%
JRAのDG以外 3 5 5 10 13.0% 34.8% 56.5%
地方のDG 2 1 1 12 12.5% 18.8% 25.0%
地方限定重賞 0 1 2 33 0.0% 2.8% 8.3%
上記以外 0 0 0 39 0.0% 0.0% 0.0%

勝つのはこういう馬!

JRAの関西馬で、1・2番人気に支持された4歳または5歳。それに該当する馬の前走がJRAのレースで、ダートグレードなら9着以下であれば、妙味を含めて期待できる存在となる。

(文・浅野 靖典)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。