データ分析 Data Analysis

真夏の盛岡でのスピード勝負

盛岡ダート1200mが舞台のクラスターカップJpnIIIは、JBCスプリントJpnIにもつながる一戦。各陣営にとっての課題は、標高は高くても盆地の端にある盛岡競馬場の気温の高さに対する対応だ。また、この地域の特色といえる雨への対応。当レースが晴で行われたのは2013年が最後で、良馬場だったのも21年が最後だ。そういった当日の要素はあるが、まずは16~25年の過去10回の結果から傾向を見ていくことにする。

昨年は北海道が2着

盛岡競馬場で実施された28回のうち、地方所属馬の勝利は2000年(ゴールデンチェリー・愛知)、13年(ラブミーチャン・笠松)、17年(ブルドッグボス・浦和)の3回(16~18年)。分析の対象となる過去10回で岩手所属馬が3着以内に入った3回は、すべてラブバレットによるものだ。また、南関東の1、3着各1回(17、20年)もブルドッグボス(JRA所属だった16年にも2着)だ。しかし昨年は北海道のキャンディドライヴが2着に健闘。JRA時は3勝クラスで大敗続きだったが、北海道での移籍初戦を快勝して臨んでいた。[表1]

[表1]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA関西 7 7 6 16 19.4% 38.9% 55.6%
JRA関東 2 1 1 8 16.7% 25.0% 33.3%
南関東 1 0 1 4 16.7% 16.7% 33.3%
岩手 0 1 2 51 0.0% 1.9% 5.6%
北海道 0 1 0 13 0.0% 7.1% 7.1%
上記以外 0 0 0 15 0.0% 0.0% 0.0%

好走は4番人気以内

前出のゴールデンチェリーが勝った第5回(2000年)までは、6番人気馬が2勝、8番人気馬が1勝していたが、それ以降の勝ち馬は、水沢開催だった08年のプライドキム(8番人気・船橋)を除いてすべて4番人気以内。過去10回では3着内馬30頭のうち29頭が5番人気以内。6番人気以下で馬券圏内に入ったのは、昨年2着のキャンディドライヴ(7番人気)だけだ。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5 1 2 2 50.0% 60.0% 80.0%
2番人気 2 2 2 4 20.0% 40.0% 60.0%
3番人気 2 3 2 3 20.0% 50.0% 70.0%
4番人気 1 2 2 5 10.0% 30.0% 50.0%
5番人気 0 1 2 7 0.0% 10.0% 30.0%
6番人気以下 0 1 0 86 0.0% 1.1% 1.1%

5歳と6歳が中心

幅広い世代から出走がある一戦だが、勝ち馬は4~6歳。とくに5・6歳の成績が良好だ。ただし、2着には4歳が4回も入っている点には要注目。3着内率も4~6歳が30%以上と好成績。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 1 4 2 15 4.5% 22.7% 31.8%
5歳 5 2 2 21 16.7% 23.3% 30.0%
6歳 4 2 2 18 15.4% 23.1% 30.8%
7歳 0 2 2 17 0.0% 9.5% 19.0%
8歳以上 0 0 2 34 0.0% 0.0% 5.6%

負担重量別の成績もチェック

クラスターカップJpnIIIは基準となる重量が3歳は52㎏(2023年以降)、4歳以上は54㎏で、牝馬は2㎏減。そこにグレードレースでの実績が加算される。2016年に60㎏で勝利したダノンレジェンドは、GII/JpnII競走1着(プラス3㎏)に『G/Jpn競走通算3勝以上馬は1kg増、さらに2勝ごとに1kg増』によりさらに3㎏が追加されたことによる数値。しかしそれは例外で、当レースは基本的に、GIII/JpnIII競走を1勝、またはグレード未勝利という馬が有利といえる。それをJRA所属馬限定で改めて数字を見てみると、勝率が高いのは53㎏以下。一方、57㎏以上で勝ったのは、ダノンレジェンドと24年のドンフランキー(57㎏)だけとなっている。[表4-1][表4-2]

[表4-1]負担重量別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
53㎏以下 2 0 0 22 8.3% 8.3% 8.3%
54㎏ 3 7 4 72 3.5% 11.6% 16.3%
55㎏ 3 3 3 8 17.6% 35.3% 52.9%
56㎏ 0 0 1 2 0.0% 0.0% 33.3%
57㎏以上 2 0 2 3 28.6% 28.6% 57.1%

[表4-2]JRA所属馬限定の負担重量別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
53kg以下 2 0 0 2 50.0% 50.0% 50.0%
54㎏ 2 5 2 12 9.5% 33.3% 42.9%
55㎏ 3 3 3 5 21.4% 42.9% 64.3%
56㎏ 0 0 1 2 0.0% 0.0% 33.3%
57㎏以上 2 0 1 3 33.3% 33.3% 50.0%

勝つのはこういう馬!

JRA所属で、単勝1番人気の5・6歳馬。負担重量は55㎏以下ならより注目度が高くなる。なお、過去10回で3番人気以内の馬が3着までを独占したことは、2019年と23年の2回だけ。上位人気馬が優勢ではあってもヒネる余地があることを書き添えておく。

(文・浅野 靖典)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。