
レースの見どころ
牝馬限定競走となった2014年以降、馬券圏内に入った地方馬は24年の3着馬ドライゼ(大井)のみ。中央勢が上位を占めるのが常となっている。ただ、今年は中央馬5頭のうち、重賞ウィナーは前走で関東オークスを制したペンダントだけ。昨年のレディスプレリュードで3着に好走したバスタードサフランも有力だが、他の3頭はダートグレード競走初出走であり、地方の砂、ナイターは未経験。波乱の決着も考えられるメンバー構成となった。地元勢の筆頭ゼロアワーは、昨年のこの競走で5着に健闘している。中央馬の層が薄い今年は、昨年以上の結果に期待してもいいのではないか。

ダートでは5戦5連対と高い安定感を誇っており、特に今年に入ってからの成長ぶりは目を見張るものがある。強烈な印象を残したのは、やはり前走の関東オークスでの勝ちっぷりだ。出遅れ気味のスタートをリカバーして4番手のインに収まると、すんなり折り合いがついて手応え良く追走。3~4角で追い出されると、鋭く反応してあっという間に逃げたジュワネングとのマッチレースに持ち込んだ。結果的に2着馬ジュワネングには1馬身半、道中に同じような位置で運んでいた3着馬には1秒6もの差をつけた。初ナイターでこのパフォーマンスは圧巻の一語に尽きる。年長馬相手でも勝負になるはずだ。

前めにつけて押し切りを狙う、先行タイプの実力馬。牡馬混合のオープン特別や重賞では展開が厳しくなるが、牝馬限定の地方ダートグレード競走なら理想の展開に持ち込める可能性が高まるだろう。現に、昨年10月のレディスプレリュードでは、オープン競走初出走の身で小差の3着に好走している。ナイターでも平常心で臨めていたうえに、白砂への適性の高さを見せた点に注目したい。8月19日の栗東坂路では酒井学騎手を背に52秒4の自己ベストをマークし、調教の動きから状態面の良さが窺える点も強調材料だ。戦績を踏まえれば、久々の実戦でもきっちりと力を出せるタイプと見ていい。

3歳5月から7カ月半の休養期間をとると、この間に馬体がボリュームアップ。今年1月の復帰戦は前走比28キロ増での臨戦となった。その復帰戦を勝利すると、次戦の2勝クラスでも3馬身差をつける完勝を収め、本格化の気配を感じさせた。その後も3勝クラスを僅か2戦で突破。オープン昇級緒戦は牡馬混合の三宮Sが選択されたが、勝ち馬にマークされる厳しい展開のなか、2着に踏ん張る大健闘を見せた。今回は2000mに距離が延びるが、体力がついた今なら問題なくこなせそうだ。初のナイター競馬でも落ち着いて臨めるようなら、首位争いに食い込んでくるだろう。

地元勢の筆頭はゼロアワー。今シーズンは重賞に2戦使われ、連続2着とあと一歩のレースが続いている。中央オープン馬との単純な力関係では多少の見劣り感があるが、地の利を生かして中央勢の一角を崩したいところだ。レイバックスピンは2勝クラス、3勝クラスを連勝し、勢いに乗っている。精神面の脆さを出すケースもありながら、手堅い走りで安定した戦績を残してきた。一貫して長めの距離に使われてきた点も好印象だ。エルフストラックは3勝クラスの馬だが、4走前にはレイバックスピンに先着している。実力はオープン馬と遜色ないと見ていいだろう。
提供 競馬ブック 岡田 紘幸
注記
当ページの情報は、8月26日(水)17時現在のものです。
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