高知競馬場 ダ2,400m 高知県知事賞
2021年12月31日(金)17:25発走
小回り+長距離をどう読み解く
高知競馬最長の2400m重賞競走
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データ分析

辻三蔵が解説 Commentary of Sanzo Tsuji
前回のハイライト
1番人気のスペルマロンが4馬身差圧勝。好位追走から3コーナーで先頭に立つ横綱相撲で押し切った。前年に続く2連覇を達成し、重賞5勝目を飾った。2着は4番人気のツクバクロオー。同年5月福永洋一記念で重賞初制覇した上がり馬が前年を上回る成績を残した。 3着は2番人気のフクノグリュック。3番人気のアルジは8着に終わった。
データ分析
高知競馬の1年を締め括るグランプリレース。1着賞金1200万円はダートグレード競走の黒船賞を除けば高知競馬最高額。2400mはこのレースでのみ使用され、高知競馬で最も長い距離だ。過去10年でグランシュヴァリエ(2012、2013年)、リワードレブロン(2014、2016年)、スペルマロン(2019、2020年)が2勝。実力が明確に出る長距離戦で、総合力の高さが必要だ。今年の主役は3連覇を目指すスペルマロン。8月22日建依別賞(1400m)を制し、高知競馬で実施される全ての距離で重賞制覇を達成。重賞12勝を記録し、高知競馬での獲得賞金は1億円を突破。高知競馬初の1億円ホースになった。高知最強馬の走りに熱視線だ。ここでは、過去10年の結果から傾向を探っていく。
(1)1番人気は単勝オッズ2.0倍以下
1番人気が5勝、2着2回で勝率50%、3着内率70%。単勝オッズ2.0倍以下なら5勝、2着1回で勝率71%、3着内率85%。2018年1番人気イッツガナハプンが最下位だったときは単勝オッズ2.7倍。1番人気は単勝オッズ1倍台で「1強」なら堅軸だ。2、3番人気は4勝、2着3回、3着4回で勝率20%、3着内率55%。2、3番人気の4勝のうち3勝は単勝オッズ3.0~4.8倍以内。1~3番人気が拮抗する「3強」の様相で勝利を掴む。
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(2)永森大智、西川敏弘騎手に注目
永森大智騎手が4勝、3着2回で勝率44.4%、3着内率66.7%。所属する雑賀正光厩舎とタッグを組み、2012、2013年はグランシュヴァリエで2連覇、2014、2016年はリワードレブロンで2勝。レース史上最多の6勝をあげる西川敏弘騎手も健在。2017年1番人気フリビオンに騎乗し、2003年カコイサンデー以来14年ぶりの勝利。2019年2番人気ウォーターマーズで2着し、相性の良さを示した。スペルマロンとのコンビで2連覇中の倉兼育康騎手にも注目だ。
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(3)4枠が絶好枠
4枠が3勝、3着1回で勝率30%、3着内率40%。内外の動向を見ながら競馬ができる4枠は絶好だ。1~2枠は0勝、2着3回、3着1回で、3着内率23%。内側の砂が深い高知では、追走だけでスタミナを削がれる内枠は断然不利。8枠は3勝、2着1回、3着1回で勝率15%、3着内率25%。1~3番人気が3勝しており、上位人気馬はスムーズに走れるので好結果が出る。一方、下位人気は外を回って息切れする分、苦戦を強いられる。
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(4)経験豊富な6歳馬中心
6歳が4勝、2着1回で勝率21.1%、3着内率26.3%。2020年は6歳馬スペルマロンが重賞4連勝で2連覇。高知県知事賞は高知競馬で唯一行われるダート2400mの重賞競走。タフさが求められるコース設定に加え、年末最後のビッグタイトルを巡り、主導権争いが激しくなる。5~8歳馬が9勝したように、経験値豊かな古馬が若馬を圧倒。ただし、9歳以上は10頭出走し、3着以内なし。古馬を狙うにしても旬の時期の見極めが重要だ。
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Profile
辻三蔵 Sanzo Tsuji
1974年広島県生まれ。明治大学卒業後、1998年競馬専門紙『ホースニュース馬』入社。師匠は競馬評論家の井崎脩五郎氏。2008年同紙休刊後、フリーのレーシングライターとして活動中。
※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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