JRA中山競馬場 芝2,000m 中山金杯
2022年1月5日(水)15:35発走
器用さとパワーが求められる
芝2000mのハンデキャップ戦
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データ分析

辻三蔵が解説 Commentary of Sanzo Tsuji
前回のハイライト
1番人気のヒシイグアスが3連勝で重賞初制覇。鞍上の松山弘平騎手は2020年京都金杯に次ぐ2年連続金杯制覇。2020年はデアリングタクトで牝馬3冠を達成。2021年はテーオーケインズで帝王賞、チャンピオンズカップを制した。金杯勝利が飛躍につながった。2着は5番人気ココロノトウダイ。3着は11番人気ウインイクシード。2番人気ディープボンドは14着。
データ分析
中山金杯は新年を祝う中山競馬場の名物重賞。前年の5回中山開催芝コースはAコースを使用。中山金杯が行われる1回中山開催芝コースはCコースに変更。Aコースから6m外に内柵を設置。荒れた内側を保護し、内柵沿いを通る先行差し馬が好走。過去10年の脚質成績では先行馬が5勝、2着6回、3着2回で勝率14.3%、3着内率37.1%。差し馬が5勝、2着2回、3着6回で勝率7.7%、3着内率20%。一方、逃げ馬は0勝、2着1回、3着1回で3着内率20%。追い込み馬は0勝、3着1回で3着内率2.2%。極端な戦法を取る馬は苦戦する。立ち回りが上手い先行差し馬を狙いたい。ここでは、過去10年の結果から傾向を探っていく。
(1)トップハンデ馬は2~5番人気で注目
トップハンデ馬は4勝、2着2回、3着1回で勝率33.3%、3着内率58.3%。2019、2020年はトップハンデ58キロのウインブライト、トリオンフが勝利。斤量は57~58キロで推移するが、重要なのは単勝人気。2~5番人気なら4戦4勝。1番人気(2頭出走2着1回3着1回)は他馬のマークがキツく、ハンデも辛い。一方、6番人気以下(6頭出走2着1回)は近走不振で重い斤量が響く。2~5番人気のトップハンデ馬が狙い目だ。
成績データ
(2)上位人気の5歳馬が狙い目
5歳馬が4勝、2着4回、3着2回で勝率12.9%、3着内率32.3%。2021年は1番人気ヒシイグアスが条件戦から3連勝で中山金杯制覇。その後中山記念も連勝し、5歳春に本格化した。近走成績が直結し、1~4番人気なら4勝、2着2回、3着1回で勝率30.8%、3着内率53.8%。上位人気の5歳馬が狙い目だ。次点は6歳3勝、4歳2勝と続くが、7歳以上は1勝、3着3回で勝率1.6%、3着内率6.3%。7歳以上の高齢馬は評価を下げたい。
成績データ
(3)斤量増のGII出走馬が好成績
前走GII出走馬が4勝、2着1回で勝率21.1%、3着内率26.3%。特に、前走から斤量増の馬は4勝、2着1回で勝率66.7%、3着内率85.7%。一方、増減なし・斤量減の馬は3着以内なし。GIIIで格上の存在と認められ、斤量増のGII出走馬に注目だ。前走GI出走馬は1勝、2着1回、3着1回で勝率5.3%、3着内率15.8%。ただし、前走マイルチャンピオンシップ出走馬は1勝、2着1回で3着内率100%。2015年2着ロゴタイプ、2019年1着ウインブライトが該当する。
成績データ
(4)3枠の上位人気馬は信頼抜群
中山金杯が行われる1回中山開催芝コースはCコースを使用。Aコースから6m外に内柵を設置。荒れた内側を保護し、内柵沿いを通る先行馬が有利。枠番別成績では3枠が3勝、3着2回で勝率15.8%、3着内率26.3%。1、2番人気馬は3勝し、勝率75%。好枠を生かし、実力を発揮できる。あとは4枠2勝、6枠2勝と続く。7、8枠は0勝、2着1回、3着1回で3着内率4.5%。外を回る不利を克服できず、苦戦傾向だ。
成績データ
Profile
辻三蔵 Sanzo Tsuji
1974年広島県生まれ。明治大学卒業後、1998年競馬専門紙『ホースニュース馬』入社。師匠は競馬評論家の井崎脩五郎氏。2008年同紙休刊後、フリーのレーシングライターとして活動中。
※当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。